【エルメス】トゴとは?素材の特徴・トリヨンとの違い・お手入れ方法を解説

【エルメス】トゴとは?素材の特徴・トリヨンとの違い・お手入れ方法を解説

エルメスのトゴは、バッグや財布などさまざまなアイテムに使用されている人気の高い牛革素材です。今回は、エルメスのトゴという素材の特徴やトリヨンクレマンスとの違い、お手入れ方法などを詳しく解説します。

エルメスのトゴとは?

トゴは正式には「ヴォー・クリスペ・トゴ」といい、1997年にエルメスバッグの素材として誕生しました。

雄仔牛の皮でできており、扱いやすく非常に人気の素材です。バッグや小物などさまざまなコレクションで使用されています。

柔軟性と耐久性が高いレザー

トゴは柔軟性や弾力性、耐久性を持ち合わせた人気のレザーです。

柔軟性と弾力性があることで扱いやすく、さまざまな製品に使用されています。さらに、革目が細かく張りとツヤがあり、肌触りが良いです。

また、耐久性も高いため摩擦や傷、擦れにも強く型崩れをしにくいです。

普段使いしやすくお手入れをしっかりしていれば長く使えるレザーのため、定期的にお手入れを行いましょう。

繊細なシワと「血筋」が特徴

トゴは血筋が入っていることが特徴です。血筋とは「血管の跡が残ったシワ」のことです。

血筋の量で革質が変わるわけではありませんが、見た目が大きく変わるため血筋の入り方は重要です。

血筋があることで傷や摩擦から守られ型崩れしにくくなっています。

革の経年変化を楽しめる

トゴは上質な革を使用しているため、徐々に革が柔らかくなり艶感が増すことで経年変化を楽しめることがポイントです。

経年変化では使用者の生活が革に反映されていき、その人の歴史となっていきます。長く大切に使い、自分だけの唯一無二の製品にしていきましょう。

トゴとトリヨンクレマンスの違い

エルメスでよく使用される革素材にはトゴの他に「トリヨンクレマンス」があります。

トゴとトリヨンクレマンスは、両方とも自然な型押しが施された定番の牛革素材です。トゴとトリヨンクレマンスの特徴の主な違いは、以下の通りです。

項目トゴトリヨンクレマンス
動物雄の仔牛雄の成牛
主な用途バッグ、財布などバッグ、財布など
型押し・シワシワの溝が深いシワの目が少し大きめ
型崩れ起きにくい長く使用すると起きやすい
柔らかさ適度な柔らかさと固さがある非常に柔らかい
重さ軽いトゴより重い
発色マットで落ち着いた発色ナチュラルで高級感がある
経年変化型押しの凹凸がより深くなりやすいシワが大きくなりやすい

トゴはトリヨンクレマンスに比べて適度な固さがあり型崩れしにくい素材です。

それに加えて、軽くて耐久性が高くマットな質感が特徴なため、仕事などで毎日使用するような方は軽く丈夫なトゴがおすすめです。

また、シワの大きさも並べて比べると違いが見えてきます。トリヨンクレマンスのほうがシワが粗っぽい印象なのに対し、トゴのほうがシワが細かく近くで見るとシワの溝が深いのでくっきりした印象です。

トゴの定番色

ここでは、トゴで人気の高い定番色を2色紹介します。

ゴールド

ゴールドは、エルメスの象徴的な色のひとつであるキャメルカラーです。

日本人に肌馴染みも良いため人気の高い定番色ですが、トゴのゴールドは丁度いい艶消し色がより上品さを際立たせます。

エトゥープ

グレーとベージュの中間色であるグレージュカラーのエトゥープも人気の高い色です。

くすみカラーのためさまざまなコーディネートに合わせやすく、老若男女に受け入れられやすい色です。また、落ち着いた上品な印象を与えてくれます。

トゴが使われているエルメスの人気バッグ

ここでは、トゴが使われているエルメスの人気バッグを6種類紹介します。

バーキン

バーキンは、エルメスの中で最も人気と知名度が高いバッグです。

イギリスの映画女優ジェーン・バーキンのニーズに応えて作られ、その最大の魅力は収納力の高さにあります。

フラップを開けると大きな開口部が現れ、仕切りがないため大きな荷物も収納可能です。どんなシーンでも使えるところも魅力のハンドバッグです。

特にトゴ素材を用いたバーキンは、マットな質感でより一層目を惹くアイテムとなっています。

ケリー

エルメスのケリーバッグは、エレガントなデザインと高い機能性を兼ね備えたエルメスを代表するバッグの1つです。

ミニマルな台形型のフォルムは芸術的で、フラップが被さりベルトで開閉するシンプルなデザインです。フォーマルからカジュアルまで相性が良く、さまざまなシーンで活躍するアイテムです。

ケリーバッグには多くの素材が使われていますが、トゴは落ち着いた発色でケリーの上品さを格上げしてくれます。

ピコタンロック

ピコタンロックは2008年頃に登場したトートバッグで、2003年発売の「ピコタン」の後継モデルです。

上品で丸みのある柔らかなデザインが特徴で、現在は直営店ではなかなか手に入らないほど大人気となっています。

カジュアルな雰囲気でデイリーバッグにもぴったりなピコタンロックは、トリヨンの印象が強い(実際多いです)ですが、傷や擦れに強いトゴがおすすめです。

型崩れしにくいトゴなら、ピコタンの丸みのあるフォルムを長く保てるでしょう。

サックアデペッシュ

サックアデペッシュは、1928年に書類を入れるためのバッグとして登場しました。

男性がビジネスシーンで書類を出し入れすることを想定して作られたバッグで、スタイリッシュなデザインが人気です。

レトロ過ぎない高級感のあるサックアデペッシュは、落ち着いた発色のトゴを選ぶと、ビジネスシーンでも、より品のある雰囲気を演出してくれます。

ヴァンキャトル

ヴァンキャトルは正式には「24/24」、フランス語読みすると「ヴァンキャトル/ヴァンキャトル」と言います。

2018年に誕生した比較的新しいラインで、「仕事やプライベートを頑張る人が24時間持てるバッグ」というコンセプトと、エルメスの本店がパリのフォーブル・サントレノ24番地にあることが名前の由来です。

名前の通りビジネスシーンに最適で、休日のお出かけにも使えるカジュアルすぎないデザインで、トゴは大人の落ち着いた雰囲気もプラスできます。

ワラゴキャビン

ワラゴキャビンはコンパクトなボストンバッグで、ちょっとした外出や小旅行にぴったりのバッグです。

「ワラゴ」の名前は、小さなカンガルーのような動物「ワラビー」から取られています。

大きめのポケットが付いており、持ち手をスーツケースのハンドルに通して使えるなど、移動の利便性が考えられた構造となっています。

丈夫で適度な柔軟性を持つトゴのワラゴキャビンは外出や旅行、出張が多い方にぴったりなバッグです。

トゴが使われているエルメスの人気財布

ここでは、トゴが使われているエルメスの人気財布を紹介します。

ドゴン

ドゴンは、1997年に登場したエルメスの代表的な財布ラインの1つです。

デザインはシンプルで、開閉時にベルトを通す金具の中央部に「HERMES PARIS」の刻印が施されています。金具はゴールドとシルバーの2種類があり、財布の色や素材によって印象が変わります。

エルメスの象徴であるHマークはないものの、エルメスのこだわりが詰まった素材と美しいラインを持つドゴンは、スマートで落ち着いた質感のトゴレザーと相性抜群です。

毎日使うほどトゴの魅力が手に馴染んでいくでしょう。

トゴのお手入れ方法

一般的な革製品のお手入れではクリームなどを使用するようすすめられていますが、エルメスでは市販のアイテムを使用したお手入れは推奨していません。

使用後は乾いた柔らかい布を使用して優しくふき取り、湿気の溜まりにくい風通しのよい場所で保管しましょう。ただし日光や電球の光に当たる場所に保管しておくと、色あせの恐れがあるため、窓際などに置いておくのは避けた方が安心です。

特にトゴは耐久性が高い素材ですが、定期的にメンテナンスを行うことをお勧めします。

エルメスの直営店でもメンテナンスを受け付けています。大切なアイテムを長期間きれいな状態で保つためにも、定期的にメンテナンスをしてもらいましょう。スレや傷などができた場合は、修理も受け付けてもらえます。

トゴ以外のエルメスの代表的な革素材

エルメスの革素材には、トゴの他にさまざまあります。ここでは、トゴ以外のエルメスの代表的な革素材を6種類紹介します。

クシュベル

クシュベルは、正式名称を「ヴォー・グレネ・クシュベル」といい、雄仔牛のレザーに光沢のあるガラス加工が施された素材です。

細かい革目の型押しが施され、軽量で耐久性や防水性に優れているため、ケリーやバーキンなどエルメスのアイコンバッグにも使われていました。

非常に使い勝手の良い人気の高い素材でしたが、現在は廃盤となっており、似た特徴を持つヴォーエプソンがその後継としてエルメスの定番素材になっています。

トリヨンクレマンス

トリヨンクレマンスは、かつて「ムー」とも呼ばれていた、雄牛の革から作られる素材です。

柔らかくマットな質感と大きめの革目が特徴で、適度なハリがあるため、傷や擦れに強い反面、水分には弱いため注意が必要です。

エルメスのアイテムの中でもよく使われており、耐久性がありますがこまめなお手入れが大切な素材です。

ヴォーエプソ

ヴォーエプソンは、クシュベルが廃盤となった2003年にエルメスのラインナップに追加された新しい素材です。

クシュベルには光沢のあるガラス加工が施されていたのに対し、ヴォーエプソンはガラス加工がなくマットな仕上がりとなっており、落ち着いた印象を与えてくれます。また、適度な固さとハリがあり型崩れしにくいのが特徴です。

傷や擦れにも強く軽量で持ち運びしやすいため、大きなサイズのバッグにもおすすめです。発色も良いためバッグや財布、小物など幅広いアイテムに使用されています。

アルデンヌ

フランス北部からベルギー南部に位置するアルデンヌ地方の雌仔牛の革です。

粗めの型押しで重厚感があるのが特徴です。

しかし現在は廃盤となり、後継素材としてヴァッシュリエジェが使用されていましたがこちらも廃盤となりました。

ボックスカーフ

生後6ヶ月以内の雄仔牛の革を使用したスムースレザーで、しっかりとした硬さと上質な質感、艶やかな光沢が特徴です。

一定方向へ流れる繊細なシワ模様である「水シボ」があり、経年変化によりその美しさが増します。

ボックスカーフという名前は1890年代のイギリスの靴屋「ジョセフ・ボックス」の名称に由来しています。

ヴォースイフト

ヴォーガリバーの後継として2006年に現れたヴォー・スイフトは仔牛の革で、きめ細やかな革目と柔らかさが特徴です。

使い続けることで柔らかくなり手に馴染んでいきます。また、発色が良く、ガーデンパーティやケリーなど人気の高いバッグにも採用されています。

トゴのアイテムの買取相場価格

エルメスのトゴ素材が使われている主なアイテムの買取価格の一例を見ていきましょう。

モデル買取価格
バーキン25ブルージーン175万円
バーキン35エタン157万円
ケリー25エトゥープ260万円
ケリー32トゥルティエールグレー120万円
ピコタンロックノワール28万円
ヴァンキャトル29エトゥープ135万円
サックアデペッシュ41プロン25万円
ワラゴキャビン35トレンチ35万円

上記の買取価格はあくまでも一例です。状態はもちろん、色によっても買取価格が異なるため詳細な金額が気になる方は無料査定を利用しましょう。

エルメスのアイテムを高価買取してもらうコツ

エルメスのアイテムを高価買取してもらうためには、アイテムの状態の良し悪しだけではなく、付属品を揃えることやキャンペーン情報などをチェックする必要があります。

そこで、エルメスのアイテムを高価買取してもらうためのコツを紹介します。

付属品を揃える

エルメスのアイテムを高価買取してもらう場合、付属品の有無が査定額に影響することが多いです。

状態付属品査定額への影響
未使用品箱、保存袋影響あり
サイテス(エキゾチックレザー)、ショルダーストラップ、クロシェット、カデナ、鍵など影響あり
中古品箱、保存袋影響なし
サイテス(エキゾチックレザー)、ショルダーストラップ、クロシェット、カデナ、鍵など影響あり

例えば、購入時に付いていた箱や保存袋などがあると買取価格がアップする可能性があるためとても重要です。もちろん付属品がなくても買取は可能ですが、高額買取を狙うなら付属品は取っておきましょう。

なお、中古品の場合、箱や保存袋の有無が買取価格に大きな影響を与えることはあまりありません。

複数の買取業者を比較する

エルメスのアイテムを高く買い取ってもらいたいなら、複数の買取業者を比較しましょう。

1社だけの査定だと提示金額が高いのか安いのかを判断することが難しくなってしまいます。

他の買取業者の方が査定金額が高かったり、サービスの質が高いのに査定金額が安かったりと、買取業者によって特徴が様々です。

したがって、複数の買取業者に査定を依頼して比較検討することがとても重要で、この査定金額を軸に金額よりもサービスの質を重視するのか、サービスよりも金額を重視するのかなど、自分に合った買取業者を選ぶことができます。

不要な物をまとめて売却する

エルメスのアイテムだけを売っても、高く買取してもらえる可能性はありますが、他にも売りたいブランドアイテムがあれば同時に売却することをおすすめします。

お店にもよりますが、複数のブランドバッグを一緒に売ることで買取価格が高くなるケースもあります。

ひとつひとつ買取に出すのは手間も時間もかかるため、一緒に売りたいブランドアイテムがある場合は、まとめて買取してもらいましょう。

キャンペーンを利用する

買取店の中には「期間限定で買取価格が〇%アップ!」といったキャンペーンを行っていることがあります。

こういったキャンペーンを行っている買取店で買い取ってもらうことで、買取相場よりも高い金額で売却できるのがポイントです。

高価買取を狙うのであれば、何らかのキャンペーンが行われている買取店を狙って探すのがおすすめです。

ブランドオフは「エルメスのアイテム」を高価買取中!

現在、ブランドオフでは、エルメスのアイテムを高価買取中です。

ブランド品の買取に特化しており、エルメスのアイテムの買取実績も豊富です。

全国約40店舗展開中で各店舗にブランド品を熟知したプロの査定士が在籍、業者専用のオークションも運営してるので、最新の相場に合わせた買取が可能です。

状態や状況によっては、相場以上の買取金額がつく可能性があるため、エルメスのアイテムの買取をご検討中の方はぜひ当社ブランドオフにご相談ください。

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