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エルメスにバッグの修理が断られる理由とは?修理専門店の重要な注意点も紹介
大切にしているバッグでも、エルメスから修理を断られることがあります。また、実はエルメスから伝えられた修理できない理由が、本当の理由とは限りません。
そして、エルメス直営店ではなく非正規の修理専門店での修理は、短期的には魅力があっても、大きなデメリットがある場合もあります。
この記事では、エルメスにバッグの修理が断られる理由や、断られた場合の対処法、直営店と修理専門店のメリット・デメリットなどを解説します。
エルメスのバッグの修理を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
エルメスにバッグの修理が断られる理由とは?


エルメスにバッグの修理が断られる理由は、以下のとおりです。
- 偽物の可能性がある
- 廃盤で部品調達できない
- 改造や非正規の修理歴がある
- 修理ができないほどの損壊がある
- 技術的に修理が困難である
実は、エルメスのブティックで修理を依頼しても、修理を断られた理由が常に真実であるとは限りません。
例えば、「弊社の基準を満たしておりません」や「規定により修理をお受けできません」、「お取り扱いができませんので、お返しいたします」といった曖昧な返事が返ってくることがあります。
なぜ修理が断られたかといった本当の理由を知りたい方は、ぜひ紹介する内容を参考にしてください。
偽物の可能性がある
エルメスの正規品でないバッグは、エルメスの店舗では修理を受け付けてもらえません。
非正規品の製造・販売は違法行為にあたるおそれがあります。そのような非正規品をサポートすると、エルメスが間接的に違法行為を容認しているといった誤解を招きかねません。
もちろん、エルメスはバッグの修理店ではないため、そもそも他社が製造したバッグまで修理する必要はありません。
前述のような曖昧な理由で修理を断られた場合は、お持ちのバッグが偽物である可能性を疑っても良いでしょう。
廃盤で部品調達できない
エルメスのバッグが正規品であっても、廃盤で部品調達ができないときは、修理を断られることがあります。
エルメスは、製造が終了した部品を半永久的に保管しているわけではありません。また、代替品を使えば修理自体は可能でも、代替品ではエルメスの厳格な品質基準を維持することは困難です。
具体的には、バッグに使われている特徴的な金具、限定的な色、特殊な加工が施されたレザーなどは修理できないことがあります。
なお、廃盤で部品調達ができないことを理由に修理を断ることがあるのは、自動車や家電製品などでも同様です。
改造や非正規の修理歴がある
エルメスは、正規店以外で修理や染め直しが行われた形跡があると、修理を受け付けない場合があります。
エルメスの職人は本来のオリジナルな製品を前提に修理を行いますが、構造が変わってしまったり、非正規の方法で手が加えられていたりすると、適切な修理ができないおそれがあるからです。
結果として、修理後の品質をエルメスが保証することができなくなります。
バッグという製品そのものが正規品であっても、修理が非正規であると、非正規品と同様の扱いを受ける場合がある点には注意が必要です。
修理ができないほどの損壊がある
修理ができないほどの損壊があると、もはや本来の品質を取り戻すことはできないことから、修理が断られることがあります。
具体的には、以下のような場合です。
- 革が極度に乾燥してひび割れている
- 革の破れが広範囲に及んでいる
- カビによるダメージが深刻である
バッグの機能や美観を維持するためには、適切なタイミングでのメンテナンスも重要です。
技術的に修理が困難である
技術的に修理が困難な場合も、エルメスで修理を断られる理由の1つです。
「修理ができないほどの損壊」と同じように思えるかもしれません。
しかし、技術的に修理が困難とは、具体的には以下のような場合を指します。
- 革が硬化しきってしまい、手を加えると裂けてしまうおそれがある
- ほとんど新品に近い状態で、修理でむしろ素材が傷む問題が懸念される
- 「バッグの風合いを戻してほしい」といった自然の経年変化を対象とするもの
修理に適さない場合(修理不適)も含んでいるといえるでしょう。
エルメスにバッグの修理を断られたらどうすればいい?


一度でもエルメスにバッグの修理を断られたら、再度同様の修理内容について相談しても、受け付けてもらえる可能性は高くありません。
修理内容を限定的にした場合は受け付けてもらえる可能性はありますが、断られた理由によっては、やはり対応は難しいでしょう。
このような場合にとれる対処方法は、主に以下の2つです。
- 専門店に問い合わせる
- 買取査定を依頼してみる
なお、自分で修理を試みることは、状態をさらに悪化させるおそれがあるためおすすめできません。
専門店に問い合わせる
エルメスのブティックあるいはアトリエで修理を断られても、修理の専門店では、希望する修理に対応してもらえる可能性があります。
修理の専門店では、エルメスでは対応できない次のような場合でも対応可能です。
- 廃盤で部品調達できない
- 改造や非正規の修理歴がある
- 修理ができないほどの損壊がある
そもそもエルメスは、バッグの製造元(メーカー・ブランド)であるからこそ、純正品を使用し、自社の基準を満たす内容で修理をしなければならないといった制約がありました。
しかし、製造元でない修理専門店にはこのような制約がないため、代替品での修理にも対応できるほか、非正規の修理歴があっても対応できます。
状態が著しく悪い場合でも、できる範囲で修理の対応をすることも可能です。
ただし、一度でもエルメス以外で修理を行うと、今後エルメスでの修理が一切受けられなくなる可能性がある点は認識しておく必要があります。
買取査定を依頼してみる
修理の方向性とは異なりますが、エルメスでの修理を断られた以上、買取査定を依頼して売却を試みることも賢いアクションといえます。
たしかに、思い入れのある大切なエルメスのバッグを、簡単に手放すことはできないかもしれません。
しかし、記念品あるいは飾りとして保管するだけでは、本来の価値を十分に活かしているとはいえず、どこか寂しいところがあります。
そこでまずは買取査定を依頼してみることで、いくらで売れるかを把握してみるのがおすすめです。
買取査定は無料であるうえに、エルメスのバッグなら、修理が必要な状態でも高く買い取ってもらえることがあります。
お持ちのバッグを売ることで、新しいエルメスのバッグも購入しやすくなるでしょう。
エルメスのバッグの修理や見積もりを依頼するときの問い合わせ先


エルメスのバッグについて、修理や見積もりを依頼するときの問い合わせ先は、大きく分けて以下の2つです。
- 直営店
- 修理専門店
製造元である直営店の公式(正規)修理か、そうでない非公式(非正規)での修理かの違いともいえます。
それぞれ修理の対応範囲や品質、費用(料金)、査定への影響が異なるため、詳しく解説します。
直営店
エルメスの直営店で修理や見積もりを依頼するときは、以下の窓口があります。
- カスタマーサポート(電話、メール)
- 店舗(ブティック)
- アフターセールスカウンター(大阪府大阪市北区梅田)
なお、エルメスのアフターセールスカウンターとは、アフターケアサービスに特化した店舗です。
「エルメス アフターセールスカウンター」は、エルメスとしては初めてとなる、エルメス製品のリペアやケアサービスに特化した店舗です。
引用:Hermès(エルメス)公式サイト
店内にエルメスの職人が常駐しているため、きめ細かなアフターケアサービスを受けられます。
しかし、日本では大阪府にある1店舗のみで、予約は受け付けていません。
ここからは、エルメス直営店での修理の特徴を紹介します。
対応:断られる場合もある
エルメスはバッグの製造元(メーカー・ブランド)であり、厳格な品質基準もあることから、以下のようなケースでは修理を断られる場合があります。
- 偽物の可能性がある
- 廃盤で部品調達できない
- 改造や非正規の修理歴がある
- 修理ができないほどの損壊がある
- 技術的に修理が困難である
修理専門店と比べて、一般的には修理の対応範囲が狭いといえるでしょう。
品質:確かな技術力を持つ職人が純正品で修理してくれる
エルメスの直営店に修理を依頼すると、確かな技術力を持つ職人が、純正品で修理してくれます。
仕上がりの美しさだけでなく、修理部分の耐久性の信頼性は非常に高いといえるでしょう。
修理の品質にこだわる方は、エルメス直営店での修理がおすすめです。
査定:査定価格への悪影響は少ない
エルメス直営店での修理は、査定価格への悪影響が少ない点もメリットです。
むしろ、信頼性の高い正規の方法で適切にメンテナンスされてきたバッグという点で、プラス評価を受けられる場合もあります。
メンテナンスがされていないバッグよりも、直営店でメンテナンスが施されてきたバッグのほうが買取査定価格も高くなるでしょう。
費用(料金):専門店と比べて高額な場合がある
エルメスの直営店で修理するデメリットといえるのが、修理専門店と比べて費用(料金)が高額になりやすい点です。
エルメスの直営店での修理は素材や技術などの品質が保証されているため、費用(料金)は高くなる傾向があります。
修理専門店
エルメスの直営店ではなく、一般の修理業者(修理専門店)に修理を依頼する選択肢もあります。
直営店での修理と比べて品質や査定面では懸念がありますが、比較的柔軟に対応してもらいやすい点や費用(料金)を抑えやすい点がメリットです。
対応:幅広く対応してもらいやすい
修理専門店なら、エルメスの直営店で修理を断られた場合でも、対応してもらえる可能性があります。
エルメス直営店では、製造元(ブランド・メーカー)という立場と厳格な品質基準から、修理内容にも一定の制約があります。
一方、修理専門店にはそのような制約がありません。カスタマイズに近い修理にも対応してもらえる場合があるでしょう。
品質:技術力にばらつきがあり純正品が使われるとは限らない
ひとくちに修理専門店といっても、その信頼性や技術力はさまざまです。期待していた仕上がりと、現実の仕上がりが異なる場合もあります。
エルメスのバッグの修理について確かな技術力があるか、修理対応の実績は豊富かなど、修理を依頼する側にお店選びの負担もかかります。
また、修理専門店が、修理に使用するエルメス純正の部品を確保することは容易ではありません。
修理の内容によっては、やむなくエルメス純正品ではなく代替品での対応となることもあるでしょう。
上記のような点で、修理専門店での修理品質や安心感は、エルメス直営店と比べて劣ると言わざるを得ません。
査定:査定価格に悪影響を及ぼす場合がある
前述のとおり、一度でもエルメス以外で修理(非正規の修理)を行うと、今後エルメスでの修理が一切受けられなくなる可能性があります。
いわば、製造元(ブランド・メーカー)であるエルメスに見放されたかのような扱いです。
最悪の場合、中古市場で改造品のように扱われ、買取査定価格に悪影響を及ぼすおそれがあります。
たしかに、エルメス直営店での修理は費用(料金)が高額になりがちです。しかし、買取価格に悪影響を及ぼすおそれがあるため、非正規の修理を施すことには慎重な判断が求められます。
費用(料金):直営店と比べて割安な場合がある
修理専門店では、一般的に、エルメス直営店よりも修理費用(料金)を抑えられます。
エルメス直営店での修理費用(料金)は高額になりがちで、修理そのものを諦める方も少なくないでしょう。
このような場合、より割安な費用(料金)で修理できる修理専門店は魅力的な存在です。
ただし、割安な選択肢だからといって、安易に非正規での修理を選択することはおすすめできません。
売却まで見据えると、必ずしも合理的な選択とは限らないからです。
紹介した内容を十分に検討したうえで、ご自身の状況に応じた最適な選択をとるようにしましょう。
エルメスのバッグ修理に関するよくある質問(FAQ)


最後に、エルメスのバッグ修理に関するよくある質問にお答えします。
エルメスのバッグの修理料金はいくら?
エルメスのバッグの修理料金は、以下のような要素を考慮して個別に見積もられるものであり、一概に特定してお答えすることはできません。
- 種類(モデル)
- サイズ
- 素材
- 製造年
- 損傷の程度
- 修理の内容
同じ種類・サイズ・素材・製造年であっても、使われ方は多様で、バッグの状態は大きく異なります。
エルメスに修理を依頼する際も、店舗では具体的な見積もりを出せないと言われる場合もあるようです。場合によっては、アトリエに送って職人が診断します。
一般的には、修理専門店よりエルメスのブティック(アトリエ・直営店)での修理料金は高くなりがちです。
エルメスの修理にかかる期間は?
エルメスの修理にかかる期間も、料金と同様の理由で一概に特定して回答するのは困難です。
例えば、磨き・クリーニングだけなら短期、ハンドルの交換や広範囲の革の補修なら長期となります。
また、エルメスのアトリエや修理専門店の混雑状況も、修理期間に大きく影響します。
修理にかかる期間も、修理料金と同じく、実際に問い合わせて確認するのが確実といえるでしょう。
ちなみに、エルメスに修理を依頼してパリでの修理となる場合、修理期間は1年ほどになる可能性もあります。
エルメスのバッグの修理に必要なものは?
エルメスのバッグの修理に必要なものは、修理の対象となるバッグと料金です。クロシェットやカデナ、ストラップなどの修理やメンテナンスを依頼する場合は、併せて持参しましょう。
なお、一部では修理にギャランティカードが必要といった説明もされていますが、エルメスのバッグには必ずしも該当しません。
【まとめ】
エルメスにバッグの修理を断られる理由は、非正規品や非正規の改造・修理がされている、部品を用意できないなどさまざまです。
代替案として修理専門店での修理を検討する際は、直営店と比べて修理品質が劣りやすい点、査定にも悪影響を及ぼすおそれがある点を踏まえ、慎重に検討してください。
安易に修理専門店で修理を依頼する前に、正規品の状態で買取査定を依頼してみることもおすすめです。

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