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目次
エルメスのオーストリッチ製バーキンとは?定価や高い理由、買う方法を解説
エルメスのバーキンは知っていても、オーストリッチについて詳しく知っている方は少ないかもしれません。
オーストリッチはエキゾチックレザーの一種で、トゴ素材など通常のバーキンよりもさらに希少で高価なバーキンです。
本記事では、オーストリッチのバーキンについて特徴や定価、高い理由、買う方法などを解説します。
正規店(ブティック)で買うならいくらくらいかかるのか、どのように買うのかといった情報がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
エルメス・バーキンのオーストリッチとは?


エルメス(HERMES)の高級バッグコレクション「バーキン(Birkin)」では、オーストリッチレザー(cuir d’autruche)という素材が展開されています。オーストリッチはフランス語で「autruche」と表され、その意味はダチョウです。
つまりオーストリッチのバーキンというと、ダチョウ革のバーキンを指します。ダチョウ革は高級皮革として知られており、エキゾチックレザーの一種です。
オーストリッチ最大の特徴は、羽毛を抜いた後の毛穴が示す、丸く立体的な突起模様です。クイルマークと呼ばれています。
クイルマークはダチョウの背中の部分から採れる革にしか存在せず、全体の40%ほどしかありません。そのため、クイルマークのあるオーストリッチのバーキンは、バーキンの中でも特に希少性が高いといえます。
質感は柔らかくしなやかで、手に馴染みやすい点も特徴です。また、革製品の中でも軽さと耐久性に特に優れています。
エルメス・バーキンオーストリッチのラインナップ


エルメスのオーストリッチ製バーキンについて、サイズやカラーのバリエーションを紹介します。
なお、担当者を通じて素材やカラーなどを自分好みにセレクトできるパーソナルオーダーという選択肢もあります。
サイズ展開
オーストリッチのバーキンは、通常のバーキンと同じサイズ展開です。具体的には、以下の3サイズが展開されています。
- バーキン25
- バーキン30
- バーキン35
数字は、それぞれのバッグの幅を示しています。
バーキン25


バーキン25のサイズは以下のとおりです。
項目 | サイズ |
---|---|
幅(W) | 約25cm |
高さ(H) | 約20cm |
マチ(D) | 約13cm |
ハンドル長 | 約25cm |
バーキンの中では最もコンパクトなサイズで、可愛らしくエレガントな印象があります。ハンドルは短めで腕にも通しにくいため、基本的には手で持つスタイルです。
バーキン30


バーキン30のサイズは以下のとおりです。
項目 | サイズ |
---|---|
幅(W) | 約30cm |
高さ(H) | 約22cm |
マチ(D) | 約16cm |
ハンドル長 | 約28cm |
大きすぎず、小さすぎず、ほどよいサイズ感といえます。スマートフォンや長財布、化粧ポーチ、キーケースなど、日常的に使うものを十分に収納できます。
バーキン35


バーキン35のサイズは以下のとおりです。
項目 | サイズ |
---|---|
幅(W) | 約35cm |
高さ(H) | 約25cm |
マチ(D) | 約18cm |
ハンドル長 | 約35cm |
収納力が高く、存在感のあるサイズだといえます。高身長の方や荷物が多い方に適したサイズです。
人気のカラー展開
オーストリッチは染色性が高く非常に美しい発色を持つのが特徴です。そのため、多種多様なカラーが展開されてきました。
現在では廃盤となっているものも含め、オーストリッチのバーキンの人気で代表的なカラー展開をまとめます。
ベージュ系/ブラウン系
オーストリッチ素材のベージュ系/ブラウン系は、上品で柔らかな雰囲気があり、人気の高いカラーです。
代表的なベージュ系のカラーには、以下があります。
カラー | 特徴 |
---|---|
ナチュラル (ナチュレル) | オーストリッチの革本来の色に最も近く、自然で温かみのあるベージュ |
サフラン | ナチュラルより濃いめで、やや黄色みがある温かなベージュ |
チェスナッツ | 深みがあり落ち着いた印象のある、濃く赤みがかった温かい茶色 |
パルシュマン | 上品な印象のある、オフホワイトに近い淡いベージュ |
ピンク系
オーストリッチ素材のピンク系は、非常に華やかで多くの女性を魅了しているカラーです。
代表的なピンク系のカラーには、以下があります。
カラー | 特徴 |
---|---|
テリキュート | とても可愛らしく華やかな淡いピンク色 |
フューシャピンク | アカバナ科の植物の花の色に由来する、鮮やかなピンク色 (ローズティリアンよりわずかに青みがある) |
ローズティリアン | クイルマークとのコントラストが目立つ鮮やかなピンク色 (純粋なピンク色に近く、フューシャピンクより濃い) |
ブラック系
オーストリッチ素材のブラック系カラーとしては、ノワールが最も代表的で定番のカラーです。
ノワールは純粋な黒で、オーストリッチのクイルマークの立体感を際立たせます。
非常にシックで高級感がある点で人気です。
イエロー系/オレンジ系
オーストリッチ素材のイエロー系またはオレンジ系は、非常に明るく華やかなカラーです。
代表的なイエロー系/オレンジ系のカラーには、以下があります。
カラー | 特徴 |
---|---|
ジョーヌシトロン (イエロー系) | クイルマークと相まってみずみずしいレモンを思わせるフレッシュなイエロー |
ミモザ (イエロー系) | 優雅で気品あふれる鮮やかなイエロー |
オレンジ (オレンジ系) | エルメスのブランドカラーとしても象徴的な、鮮やかで温かみのあるオレンジ |
エルメス・バーキンのオーストリッチの定価はいくら?
オーストリッチのバーキンの定価は、参考情報として以下のとおりです。
サイズ | 定価(税込) | 備考 |
---|---|---|
バーキン25 | 3,652,000円 | 2025年2月改定時点 |
バーキン30 | 4,202,000円 | 2025年2月改定時点 |
バーキン35 | 3,597,000円 | 2025年2月の改定前 |
バーキン35については、直近の改定(値上げ)を反映した価格ではないため注意してください。
なお、エルメスはオーストリッチのバーキンについて、定価を一般に公表していません。オンラインストアには掲載されておらず、正規店(ブティック)でも店頭陳列されていることはほとんどありません。
したがって、公式情報として定価を知ることはほとんど困難といえるでしょう。
エルメス・バーキンはなぜ高いの?3つの理由


エルメスのバーキンが高い理由は多くありますが、特に以下の3つが挙げられます。
- ステータスシンボルである
- 値上がりが続いている
- 正規店で買うこと自体難しい
ステータスシンボルである
エルメスは、1837年に創業した長い歴史を持つブランドです。今や、エルメスを持つことがステータスシンボルとなりました。
ステータスシンボルとは、社会的地位や経済力、成功を示す象徴となるモノのことです。バーキンを持っているだけで、「社会的地位がある」「経済力がある」「成功している」人といった印象を与えやすいといえます。
バーキンは極めて高価で入手そのものが困難です。また、世界的に認められた高い品質を維持しています。このような点から、バーキンは他のハイブランドのバッグとは一線を画しているといえるでしょう。
値上がりが続いている
バーキンはそれ自体に高い価値があり高価ですが、値上がりが続いてることも高い理由といえます。実際、エルメスは直近で少なくとも以下の時期に改定(値上げ)を実施しました。
- 2023年1月
- 2024年2月
- 2025年2月
今後も価格改定が続く可能性は否定できません。
正規店で買うこと自体難しい
前述のとおり、エルメスのバーキンはオンラインサイトでは掲載されておらず、正規店(ブティック)でも店頭に陳列されていることはほとんどありません。
仮に訪れたブティックの在庫にあるとしても、バーキンを紹介してもらえるとは限らないとも言われています。
とりわけエキゾチックレザーであるオーストリッチのバーキンを正規店(ブティック)で買うことは、極めて難しいといえるでしょう。
エルメス・バーキンのオーストリッチを定価で買うには?


オーストリッチのバーキンを定価で買う、つまり正規店(ブティック)で買うのは、簡単ではありません。
エルメスによるバーキンの取扱いや実態を踏まえ、正規店(ブティック)で買う方法を解説します。
オンラインでは取り扱っていない
そもそもバーキンは、ケリーと同様、オンラインでは取り扱っておらず取扱いは店舗のみです。顧客との信頼関係を重視する、エルメスの姿勢が垣間見えます。
ケリーやバーキンなど、エルメスの店舗のみで販売しているものを除き、レザー製品はエルメスの店舗およびエルメスのウェブサイトでも販売しています。
引用:エルメス公式サイト
正規店に在庫があるとも限らない
また、バーキンを取り扱っているかどうかは、店舗(ブティック)の裁量です。つまり、店舗に行けば必ず在庫があるとも限りません。
品揃えは、各エルメス ブティックの裁量に任されています。
引用:エルメス公式サイト
なお、在庫があっても、通常、バーキンは店頭に陳列されていません。
購入履歴を作り担当者と関係を構築することが基本
それではどのように正規店(ブティック)でバーキンを買うのかといえば、購入履歴を作り、担当者と関係を構築することが基本だと言われています。
これにより、バーキンが入荷した際などに担当者から案内を受けられることがあるようです。
ただし、どれほどの購入回数や購入金額が必要なのか、フレグランス(香水)で良いのか、プレタポルテの購入が必要なのかといった基準は公開されていません。
また、運良く案内を受けることができても、同様に案内を受けた他の顧客に先を奪われてしまうことも少なくないようです。バーキンは、いわゆる取り置きができないことでも知られています。
いわゆるフリーのバーキンは狙うのは現実的ではない
一般的には、フリーのバーキンもあると言われています。フリーのバーキンとは、店頭に出されるバーキンのことです。
そもそもバーキンが店頭に出されること自体がそれほど多くないうえに、仮に出された場合でもすぐに売れてしまうケースがほとんどです。
また、多種多様なオーストリッチのバーキンの中で、好みの色やサイズが出されるとも限りません。特にエキゾチックレザーであるオーストリッチが出る可能性は、極端に低いといえるでしょう。
二次流通市場での購入が現実的な場合もある
一次流通ルートでの購入は、多くの人にとって簡単なものではありません。したがって、二次流通市場での購入が現実的な場合も少なくないでしょう。
二次流通市場とは、一度消費者のものとなった製品が、再び売買される市場のことです。エルメスのブティック(店舗)ではなく、ブランド品の専門店からの購入などが該当します。
【まとめ】
エルメスのオーストリッチ製バーキンは、丸い立体的な模様が特徴のダチョウ革のバーキンです。
もともと高価なバーキンですが、トゴなど通常の素材と比べてさらに高価なバーキンといえます。定価を具体的に示すのは難しいですが、現在の定価では300万円以上する高価なバッグです。
高価なだけでなく、希少性も高く、正規店(ブティック)で購入する困難性も特に高いといえるでしょう。
お気に入りのサイズ・カラーのオーストリッチ製バーキンをご希望なら、ブランド専門店など二次流通市場での購入もぜひ検討してみてください。

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