【5月の誕生石はエメラルドとヒスイ】宝石言葉や特徴を詳しく紹介

【5月の誕生石はエメラルドとヒスイ】宝石言葉や特徴を詳しく紹介

日本のジュエリー業界(日本ジュエリー協会や日本宝石協会、宝石貴金属協会などが認めている全国宝石卸商共同組合(ZHO)が制定したもの)では、5月の誕生石としてエメラルドとヒスイが挙げられるのが一般的です。

この記事では、そもそも誕生石とは何か、5月の誕生石のエメラルドとヒスイはどのような宝石なのかなどを解説します。

お電話問い合わせ・店舗検索

0120-555-666へ発信する お近くのお店にお問い合わせください 店舗検索

5月の誕生石はエメラルドとヒスイ

5月の誕生石はエメラルドとヒスイ
5月の誕生石はエメラルドとヒスイ

5月の誕生石は、実は1つではなく、以下の2つです。

  • エメラルド
  • ヒスイ

もっとも、誕生石は国によって異なるほか、法律や行政機関で定められたものではありません。そのため、エメラルドとヒスイ以外の宝石を誕生石として扱っている業者もあります。

実際、ある業者ではアベンチュリンを5月の誕生石として扱っていました。

ただしこの記事では、日本のジュエリー業界(日本ジュエリー協会や日本宝石協会、宝石貴金属協会などが認めている全国宝石卸商共同組合(ZHO)が制定したもの)で一般に認められている5月の誕生石であるエメラルドとヒスイを紹介します

エメラルドの基本情報

5月の誕生石であるエメラルドの、誕生石としての基本情報は以下のとおりです

宝石言葉安定・幸福・繁栄・福徳・夫婦愛・恋愛成就・希望
主に緑色
効果ストレスを緩和し、安定した幸福と健康をもたらす
(ヒーリング効果)

なお、表示している効果に科学的裏付けはありません。

ヒスイの基本情報

5月の誕生石であるヒスイの、誕生石としての基本情報は以下のとおりです

宝石言葉幸運・利益・権威
主に緑色
効果災いを避け、人間関係を改善し、幸運を呼ぶ

なお、表示している効果に科学的裏付けはありません。

ちなみに、日本の誕生石はアメリカの誕生石を基準に定められていますが、ヒスイは日本で独自に定められた誕生石です。

また、2016年9月24日には一般社団法人日本鉱物学会が鉱物学者などによる投票の結果、ヒスイを日本の国石に選定しました。選定された理由は、主に以下のとおりです。

  • 日本で広く知られている、国産の美しい石である
  • 特定の地質環境でのみ形成される希少な鉱物であり、地質学など科学的にも世界的な重要性を持つ

上記のとおり、ヒスイは誕生石の中でも特に日本らしい誕生石といえます

そもそも誕生石とは?

そもそも誕生石とは?
そもそも誕生石とは?

そもそも誕生石とは何かといった問いに対して、明確に答えられる方はそう多くないかもしれません。それもそのはずで、誕生石には広く統一された明確な定義がないともいえるからです。

誕生石について理解を深めるために、誕生石の起源や歴史、日本で誕生石が普及した背景、意味合いなどを紹介します。

誕生石の起源と歴史

誕生石を身につける習慣は、18世紀にユダヤ人宝石商によってポーランドから始まったといわれています

なお、聖書ではそれぞれ以下のようなものが紹介されており、これらの宝石が誕生石の基となったとの説もあります。

  • 旧約聖書:ユダヤ教の高僧が12種類の宝石を縫い付けられた胸飾り
  • 新約聖書:エルサレムの城壁にある異なる宝石で飾られた12の門

上記のほか、占星術における星座の宝石を参考にしているのではないかとの意見もありました。

例えば、みずがめ座の誕生日は1月21日から2月19日までですが、みずがめ座の宝石はガーネットです。ガーネットは、1月の誕生石と重なります。

誕生石の起源や歴史は他にも諸説ありますが、ご自身でも調べてみて、より美しいと感じるものを信じてみるのもよいでしょう。

日本で誕生石が普及した背景

日本で誕生石というものが普及したのは、1958年に全国宝石卸商共同組合(ZHO)がアメリカの宝石商組合(現在のジュエラーズ・オブ・アメリカ)が定めた誕生石をもとに、日本独自の宝石(サンゴ・ヒスイ)を加えて制定したことが始まりです。

しかし、その後は全国宝石卸商共同組合(ZHO)が制定した誕生石とは異なるものも提唱されており、全国宝石卸商共同組合(ZHO)は消費者の混乱を避けるために誕生石の統一を推進しました。

2021年には全国宝石卸商共同組合(ZHO)が63年ぶりに誕生石を改定し、以下の4団体もこの改定に追認しています

  • 一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)
  • 一般社団法人日本宝石協会(JGS)
  • 一般社団法人宝石貴金属協会
  • 山梨県水晶宝飾協同組合

全国宝石卸商共同組合(ZHO)がまとめた誕生石に必ずしも従う必要はありませんが、ジュエリー・宝石業界の団体が認めている点で、一定の統一を得たと評価してもよいでしょう。

誕生石に込められた意味

誕生石は、誕生石を提唱する全国宝石卸商共同組合(ZHO)によると、「しあわせのおまじない」と表現されています。

誕生石はしあわせのおまじない。
大切な人、自分を守ってくれる。
29種の宝石。

引用:誕生石の改定(全国宝石卸商協同組合)

また、一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)は、身に着けると幸せが訪れると紹介していました。

それぞれの生まれ月の宝石には意味があり、これを身に着けていると幸せが訪れると信じられています。

引用:誕生石(一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA))

エメラルドの特徴

エメラルドの特徴
エメラルドの特徴

ここまで、エメラルドが5月の誕生石であることや、宝石言葉を紹介してきました。では、そもそもエメラルドとはどのような宝石なのでしょうか。

以降では、エメラルドの特徴をそれぞれ解説します

  • エメラルドは緑柱石(ベリル)の一種
  • インクルージョンは多め
  • クレオパトラが最も愛した宝石といわれる
  • 結婚55周年に贈る人もいる
  • 明るくて濃い緑色ほど価値が高い
  • エメラルドキャッツアイは特に希少価値が高い

エメラルドの魅力に惹かれている方はもちろん、誕生日が5月の方などは、ぜひエメラルドの特徴を把握しておきましょう。

エメラルドは緑柱石(ベリル)の一種

エメラルドは、緑柱石(ベリル)と呼ばれる鉱物の一種です。

ベリルとはベリリウム(Be)を含む鉱物の総称で、緑色の変種をエメラルドと呼び、水色の変種をアクアマリンと呼びます。

また、ピンク色はモルガナイト(ピンクベリル)、黄色はヘリオドール(ゴールデンベリル・イエローベリル)と呼ばれるなど、エメラルドの原石である緑柱石(ベリル)はさまざまな宝石の原石でもあるのが特徴です。

ちなみに、緑柱石(ベリル)は、緑色の度合いによってエメラルドよりも格が低いグリーンベリルに分類されることもあります。

インクルージョンは多め

エメラルドは、傷(インクルージョン)や割れ目(フラクチャー)がある宝石としても有名です。

実際、西洋には「無傷のエメラルドを探すのは欠点のない人間を探すよりも困難である」といったことわざもあります。

硬さを示すモーススケールは7.5~8で、10のダイヤモンドと比べるとひっかき傷もつきやすいです。

クレオパトラが最も愛した宝石といわれる

エメラルドは、エジプトの王(ファラオ)やインカ帝国の皇帝など、世界の王族を魅了した宝石です。

特に、世界三大美人として知られるエジプトの女王「クレオパトラ」のエメラルド愛は有名で、自分のエメラルド鉱山を持っていたともいわれています。

結婚55周年に贈られる宝石として知られる

日本では、エメラルド婚式と呼ばれる結婚55周年を記念する日があります。意味合いは、深く静かで尊い夫婦の生活を願うといったものです。

金婚式(50周年)やダイヤモンド婚式(60周年)と比べると、エメラルド婚式(55周年)の知名度はやや劣るかもしれません。

明るくて濃い緑色ほど価値が高い

エメラルドは、明るくて濃い緑色ほど高い価値を持ちます

淡い場合は、エメラルドよりも格下のグリーンベリルに分類されてしまいます。

最も価値が高いエメラルドの色は、以下のとおりです。

  • 鮮やかである
  • 暗すぎない
  • 透明度が高い
  • 色が均質である

ちなみに、エメラルドの色はクロムやバナジウム、鉄などの元素の有無や総体的な量が大きく影響しています。

一般的に、コロンビア産のエメラルドは暖かくより純粋な緑色、ザンビア産のエメラルドはクールで青みのある緑色です。

エメラルドキャッツアイは特に希少価値が高い

エメラルドキャッツアイとは、キャッツアイ効果のあるエメラルドのことです。

キャッツアイとは、エメラルドの内部で光が反射した結果、光の帯が現れる現象です。猫の目のように見えるため、キャッツアイと呼ばれています。

エメラルドキャッツアイは、非常に希少です。

ヒスイの特徴

ヒスイの特徴
ヒスイの特徴

エメラルドだけでなく、同じく5月の誕生石であるヒスイの特徴も紹介します

  • 色が育つ宝石
  • ヒスイの産地
  • 3つのランクがある

色が育つ宝石

ヒスイは、色が育つ宝石ともいわれています。

ヒスイを身につけることで油分が付着し、表面のツヤが増すからです。通常、宝石は皮脂汚れを避けるべきものですが、ヒスイは乾燥に弱いため、その対策として油分を必要としています。

上記のような性質から、ヒスイはずっと肌身につけておきたい人におすすめの宝石です。

ヒスイの産地

ヒスイは、日本の国石とされているとおり、日本でも11の産地があります

  • 北海道旭川市
  • 群馬県甘楽郡下仁田町
  • 埼玉県大里郡寄居町西ノ入
  • 糸魚川周辺
  • 静岡県浜松市引佐町
  • 兵庫県養父市大屋町加保
  • 鳥取県八頭郡若桜町
  • 岡山県新見市大佐
  • 高知県高知市円行寺
  • 長崎県長崎市 三重・琴海
  • 熊本県八代市

なかでも最大の産地として知られているのは、糸魚川周辺です。

3つのランクがある

ヒスイには、以下のとおり3つのランクがあります

ランク内容
Aジェード天然のヒスイ(ワックス加工処理だけのものを含む)
Bジェード人工処理があるもの
Cジェード染色・漂白加工をしたもの

宝石として用いられるヒスイはAジェードのものだけです。

また、ヒスイには最高級のものとして「ろうかん」というものもあります。ろうかんは非常に高い透明度を持つヒスイで、特にミャンマーで産出されています。

まとめ

日本のジュエリー業界では、5月の誕生石といえばエメラルドとヒスイの2つです。特にヒスイは日本鉱物学会によって日本の国石に選定された宝石で、日本らしい誕生石といえるでしょう。

エメラルドとヒスイはどちらも綺麗な緑色の宝石であり、癒やしや人間関係の改善などの効果があるといわれています

誕生日が5月の人はもちろん、5月生まれの大切な人への贈り物を考えている方は、ぜひこの記事で紹介した内容を参考に素敵なプレゼントを選んでください。

お電話問い合わせ・店舗検索

0120-555-666へ発信する お近くのお店にお問い合わせください 店舗検索

選べる買取方法

 

店舗のご案内 その場で気軽にLINE査定