【天然のピンクダイヤモンドは希少!】価値や宝石言葉から具体的なアイテムまで徹底解説

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ピンクダイヤモンド ジュエリー
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【天然のピンクダイヤモンドは希少!】価値や宝石言葉から具体的なアイテムまで徹底解説

ピンクダイヤモンドという宝石の存在をご存じでしょうか。

ピンクダイヤモンドは非常に希少性の高い宝石として知られ、一般的なダイヤモンドの価値をしのぐといわれています。

本記事では、そんな希少性の高いピンクダイヤモンドの価値や宝石言葉についてまとめました

また、ピンクダイヤモンドの購入や売却を考えている方に向けて、価格相場についても解説しています

本記事を最後まで読むことで、ピンクダイヤモンドの魅力と具体的な価値を知れるでしょう。

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天然ピンクダイヤモンドは希少な宝石

ピンクダイヤモンド ジュエリー
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ピンクダイヤモンドは非常に希少性の高い宝石として知られています。

その希少性は通常のダイヤモンドをしのぐほどで、なかなかお目にかかることはないかもしれません。

ここでは、天然のピンクダイヤモンドの希少性や、人工的に作られたものとの違いについて解説します

天然ピンクダイヤモンドの希少性

採れる量が極めて少なく、全ダイヤモンドの産出量のうち、ピンクダイヤモンドはわずか0.1%程度です。

また、ジュエリー市場で流通しているダイヤモンドのうち、ピンクダイヤモンドの割合は0.01%未満とされ、非常に希少性が高いことがわかります。

また、産出されるピンクダイヤモンドのうち、0.20ct以上のものはわずか0.001%、0.05ct程度が基本的なサイズです。

また、内包物が少ないVSクラスのトップクラスは、年間でも1ピースほどしか産出されません。

ジュエリーになり得るピンクダイヤモンドは、産出される原石の1万分の1ともいわれ、ハイブランドでも取扱が限定されるほどのレアな宝石なのです。

ピンクダイヤモンドが生成される過程は結晶構造の歪みによるものとされていますが、いまだに不明な点が多いことから「奇跡の石」と呼ばれることもあります。

ピンクダイヤモンドはアーガイル鉱山で採れていた

ピンクダイヤモンドの産出は、90%以上が西オーストラリアのアーガイル鉱山で行われていました。

1983年からピンクダイヤモンド採掘の事業が開始され、30年以上に渡って続いてきましたが、アーガイル鉱山は2020年11月に閉山。

アーガイル産のピンクダイヤモンドは、厳格な基準をクリアしたもののみが「アーガイル産」として認定され、シンボルマークと個別のレポートナンバーが刻印されます

南アフリカやロシアなどの鉱山でピンクダイヤモンドが産出されていますが、アーガイル鉱山と比較すると産出量はごくわずかです。

ピンクダイヤモンドの世界的なシェアを占めていたアーガイル鉱山が閉山したことにより、希少性と価値は今後さらに高まることが予想されています

人工的に作られたピンクダイヤモンドもある

希少性の高いピンクダイヤモンドなので、なかなかお目にかかることがないでしょう。

ただ、天然のもの以外にも人工的に作られたピンクダイヤモンドが存在します

炭素を高温高圧で結晶化させ、不純物を添加したり、合成後に放射線照射や加熱処理で人工のピンクダイヤモンドを作ることが可能です。

天然のピンクダイヤモンドと人工のものには、次のような違いがあります。

特徴天然ピンクダイヤモンド人工ピンクダイヤモンド
内包物少なからず存在ほとんどない
色にわずかな不均一さがある場合がある色が均一
耐久性変色しない色付けの方法によっては、長年の使用や環境によって色落ちする可能性あり
価格非常に高い天然に比べて非常に安価

ただ、天然ピンクダイヤモンドと人工のものを見分けることは非常にむずかしいため、真贋を判断するには宝石専門店や鑑定機関に依頼する必要があるでしょう。

ピンクダイヤモンドの価値は色・明るさ・サイズで決まる

ピンクダイヤモンド ルース
ピンクダイヤモンド ルース

ダイヤモンドは主に「4C」「ブランド」といった基準で価値が決まるものです。

4Cのなかでも、特に「カラー」がピンクダイヤモンドの価値を大きく左右します。

ここでは、ピンクダイヤモンドの価値を決める要素について解説します

ピンクダイヤモンドの価値を決める観点は次の通りです。

  • 色の濃さと明るさ
  • 色のトーン
  • 重さ
  • 4C

それぞれの価値基準について詳しく解説します。

ピンクダイヤモンドの色の濃さと明るさ

ピンクダイヤモンドの色の濃さと明るさは次のように分けられます。

色の濃さと明るさ特徴
ファンシービビッド(FANCY VIVID)・もっとも鮮やかで濃い色合い
・透明度が非常に高い
・明度は「明るい」~「中程度」
ファンシーインテンス(FANCY INTENSE)・ピンクが強調された色合い
・明度が「明るい」~「中程度」
ファンシーディープ(FANCY DEEP)・上質でファンシーインテンスより深い色合い
・明度は「中程度」~「暗い」
ファンシーダーク(FANCY DARK)・上質で暗い色合い
・もっとも暗いグレードのひとつ
ファンシー(FANCY)・基準となるグレード
・標準的なピンクの色合い
・明度は「中程度」
ファンシーライト(FANCY LIGHT)・ファンシーグレードのなかでもっとも薄い色合い
・明度は「非常に明るい」
ライト(LIGHT)・薄いピンク
・明度は「非常に明るい」
ベリーライト(VERY LIGHT)・非常に薄い色合いで無色に近い
・明度は「非常に明るい」
フェイント(FAINT)・ほとんど無色に近い
・明度は「非常に明るい」
ピンクダイヤモンド 各グレードの色の濃さと明度の関係
ピンクダイヤモンド 各グレードの色の濃さと明度の関係

基本的には色が濃く鮮やかなほど価値が高くなり、ファンシービビッドが最高グレードに位置付けられています

ファンシーが基準となるグレードですが、軽やかさや明るさを重視したい方は、好みに合わせてライトやベリーライトを選ぶとよいでしょう。

ピンクダイヤモンドの色のトーン

色の濃さや明度とは別に、色のトーンも重要な評価基準です。

ピンクダイヤモンドの色のトーンには、次のようなものがあります。

色のトーン特徴
パープリッシュピンク・ピンクに紫がかった色合い
・希少性が高くピンクより高く評価されることがある
ピンク・純粋なピンク色
・高い評価がされやすい
ブラウニッシュピンク・茶色がかったトーンで
・ほかのトーンに比べて評価は低め
オレンジッシュピンク・赤みがかったオレンジ色のトーン
・ブラウニッシュピンクと同様に評価は低め

色のトーンと、上記した色の濃さや明度を合わせてピンクダイヤモンドの価値が決まります。

4Cもピンクダイヤモンドの価値に影響

通常のダイヤモンドと同様に、「4C」もピンクダイヤモンドの価値に影響を与える要因です。

4Cとは、次の略でダイヤモンドを評価するための国際的な基準です。

  • カラット
  • カラー
  • カット
  • クラリティ

ここでは、4Cの各評価基準がピンクダイヤモンドの価値に与える影響について解説します

カラット

カラットとは宝石の重さを表す単位で、1カラットは0.2gに相当します。

カラット数が大きいほどピンクダイヤモンドの価値は高まる傾向にあり、1カラットを超えるピンクダイヤモンドは300万円以上で取引されることも珍しくありません。

ピンクダイヤモンドにおいては、1カラットを超えるものは非常に希少で、アーガイル鉱山からも1年間で数個しか産出されませんでした。

0.2カラットを超えるピンクダイヤモンドは市場で高く評価され、高額取引の対象となります。

カラー

上述したように、ピンクダイヤモンドの価値は色の濃さや明るさ、色のトーンによって大きく異なります。

色の濃さや明るさでは、「ファンシービビッド」がもっとも高く評価されるグレードです。

また、色のトーンでは「パープリッシュピンク」や「ピンク」が価値が高いとされています。

つまり、「ファンシービビッドピンク」などは最上位クラスのピンクダイヤモンドとして高額になりやすいのです。

わずかな色味の違いで価値が大きく変わる場合もあり、正確に判定してもらいたい場合は専門店で鑑定を受けるとよいでしょう。

カット

カットとは、ダイヤモンドの形状や研磨状態を示すものです。

光の反射や屈折に直接影響を与え、良質なカットのものはダイヤモンドがもつ色を最大限に引き出します。

ピンクダイヤモンドの場合、美しい色合いを際立たせるために適切なカットがされているかどうかも価値を決める要素となります。

ピンクダイヤモンドのカットは、次の3つの要素が総合的に判断されます。

  • プロポーション(全体のバランス)
  • ポリッシュ(研磨の質)
  • シンメトリー(対称性)

カットのグレードには、次の5段階があります。

カット特徴
Excellent最高のカットグレードで、光の反射が非常に良好
Very Good高品質なカットで、光の反射が良好
Good標準的なカット品質で、一定の輝きをもつ
Fair平均的なカットであるものの、光の反射が不十分な場合がある
Poorもっとも低いカットグレードで、全体的な美しさに欠ける場合がある

カットは色の見え方に影響を与えるため、特にピンクダイヤモンドの評価においては重要視されやすい要素でしょう。

クラリティ

クラリティはダイヤモンドの透明度を表す指標です。

内包物や傷といったものがどの程度あるかで、クラリティが決まります。

クラリティのグレードは次の通りです。

クラリティ特徴
フローレス(FL)内包物なし
インターナリーフローレス(IF)内部に内包物なし
ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド(VVS1,、VVS2)非常に微小な内包物あり
スライトリー インクルーデッド(SI1,、SI2)微小な内包物あり
インクルーデッド(I1,、I2,、I3)目視で確認できる内包物あり

内包物がまったくないフローレス(FL)にもっとも高い評価が付きます

内包物が多いと光の屈折や反射に影響を与え、ピンクダイヤモンドの美しさが損なわれる可能性があり、価値が下がるのです。

ちなみに、「VVS1」「SI1」などは数字の小さい方が高評価を表しています。

ピンクダイヤモンドの宝石言葉は「愛」や「決意」

ピンクダイヤモンド ルース
ピンクダイヤモンド ルース

国によっても異なりますが、宝石には「宝石言葉」と呼ばれる特別な意味が込められています。

それぞれの宝石がもつ象徴的な意味を表し、古くから信じられている言い伝えや宝石の色、特徴などにもとづいています。

ここでは、ピンクダイヤモンドがもつ宝石言葉についてまとめました

ピンクダイヤモンドの宝石言葉は、「愛」や「決意」といったものです。

宝石言葉を知ることで、ピンクダイヤモンドを通じて特別な願いやメッセージを自分や相手に伝えられるため、ぜひここでおさえておきましょう。

「永遠の愛」「完全無欠の愛」といった宝石言葉

ピンクダイヤモンドの主な宝石言葉は、「永遠の愛」「完全無欠の愛」といったものです。

ピンク色は愛情や優しさを象徴する色とされ、ピンクダイヤモンドには愛情深さや感情的なつながりを強調する意味が込められています。

また、ピンクダイヤモンドは希少性が高い特別な宝石として知られ、「永遠」や「完全無欠」といった宝石言葉が付けられました

深い愛を表すピンクダイヤモンドは、婚約指輪や結婚指輪にぴったりの宝石といえるでしょう。

愛情を表すほかに、ピンクダイヤモンドには「ゴール」や「決意」といった意味も込められています

決意や「最終的な決断をする」という意味のゴールといった宝石言葉は、恋愛や結婚だけではなく人生の大事な岐路に立った際にも、特別な力を与えてくれるでしょう。

ピンクダイヤモンドがおすすめの人

ピンクダイヤモンドは「愛情」や「決意」といった宝石言葉をもちます。

宝石言葉から、ピンクダイヤモンドは次のような方におすすめです。

  • パートナーとの愛を深めたい人
  • 家族や友人との関係を大事にしたい人
  • プロポーズなど人生の重要な決断をする人
  • 自己肯定感を高めたい人
  • 幸運を引き寄せたい人

大事な人との関係を深めたい方に、ピンクゴールドの宝石言葉はぴったりといえます。

また、人生の一大決心をする際にも「決意」という宝石言葉が役立つでしょう。

ピンクダイヤモンドには持ち主の魅力を引き出す効果もあるとされ、自己肯定感を高めたり、自信をつけたりしたい方にもおすすめです。

幸運を引き寄せる力があるピンクダイヤモンドは、邪気から身を守ってポジティブに進みたいときにも効果を発揮するでしょう。

ピンクダイヤモンドの入手方法

ピンクダイヤモンド リング
ピンクダイヤモンド リング

ピンクダイヤモンドは非常に希少性が高く、高額な価格や限られた数量で入手がむずかしい宝石です。

ここでは、ピンクダイヤモンドを手にしたい方に向けて、主な入手方法について解説します

必ず購入できるとは限りませんが、手に入る可能性がある方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ピンクダイヤモンドが手に入る可能性がある入手方法は、次の通りです。

  • 宝石・ジュエリー専門店
  • オンラインショップ
  • オークション

また、ピンクダイヤモンド購入時の注意点についても触れています

希少なピンクダイヤモンドは、偽物が出回っている可能性も否定できません。

ぜひ参考にして、信頼できる方法でピンクダイヤモンドを購入してください。

宝石・ジュエリー専門店

宝石・ジュエリー専門店で購入できる可能性があります。

「ビジュピコ(bijou PIKO)」では、2023年7月に日本初のピンクダイヤモンド専門フロアをオープンし、完全予約制で販売しています。

アーガイル産の希少なピンクダイヤモンドを適正価格で販売している、信頼性の高い専門店です。

ほかにも「ジュエルプラネット(Jewel Planet)」や「ジュエリーハナジマ」といった有名専門店で、ピンクダイヤモンドのルースやジュエリーを扱っています。

興味がある方は、一度問い合わせてみたり、店舗に足を運んでみるとよいでしょう。

オンラインショップ

ピンクダイヤモンドのルースやジュエリーは、オンラインショップでの購入も可能です。

「ビジュピコ(bijou PIKO)」や「ジュエルプラネット(Jewel Planet)」などでは、オンラインでの購入にも対応しているため、公式サイトから注文できます。

また、「カラッツSTORE(KARATZ)」は通販専門店で、ピンクダイヤモンドルースやリングなどを取り扱っています。

オーダーメイドでのジュエリー加工も行っているため、自分やパートナーの個性に合ったアイテムが欲しい方にはおすすめです。

近くに専門店がなかったり、多彩なアイテムを見て購入を決めたりしたい方は、オンラインショップの利用も検討してみるとよいでしょう。

オークション

オークションでピンクダイヤモンドが出品されるケースもあります。

東京で年に数回開催される「毎日オークション」で、ピンクダイヤモンドを使用したジュエリーが出品されることがあります

過去には、毎日オークションに出品されたピンクダイヤモンドが、2億2,500万円で落札されたケースもありました。

また、「クリスティーズ」や「サザビーズ」といった国際的なオークションでも、日本市場向けにピンクダイヤモンドが出品されることもあります

また、個人や小規模な業者が、ヤフオクなどのネットオークションでピンクダイヤモンドを出品する場合もあるでしょう。

ただ、インターネットオークションやフリマアプリでは、信頼性や鑑定書の有無に注意が必要です。

オークションの情報はオークションハウスからのプレスリリースやニュース記事、公式SNSなどでチェックできます。

ピンクダイヤモンド購入時の注意点

希少価値の高いピンクダイヤモンドなので、販売されているのを見かけて購入を即決したくなることもあるでしょう。

ただ、ピンクダイヤモンドの購入時にはいくつかの注意点があります。

ポイントをおさえて購入しないと、偽物をつかまされたり、相場と大きく異なる価格で購入させられたりするかもしれません

ぜひここで解説する注意点を理解したうえで、慎重に購入を検討しましょう。

ピンクダイヤモンド購入時の注意点は、次の通りです。

  • 信頼できる販売元を選ぶ
  • 鑑別鑑定書の確認
  • 色の確認
  • ジュエリーの場合はデザインの検討

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

信頼できる販売元を選ぶ

ピンクダイヤモンドを販売している店舗はさまざまですが、信頼できる販売元を選ぶことは購入の際に非常に重要なポイントです。

ピンクダイヤモンドは高価で希少な宝石であるため、偽物や人工的に作られたものが市場に出回っている可能性があります。

特にオンライン通販では実物を確認できないため、天然のピンクダイヤモンドと人工のものを見分けることが困難です。

信頼できる販売元を選ぶポイントとしては、次のようなものが挙げられます。

  • GIAなど信頼できる鑑定機関の鑑定書が付いている商品を扱っている
  • 長年の販売実績があり、利用者から高い評価を受けている
  • 相場に近い適正価格で販売している
  • 購入前に商品の詳しい説明してくれる
  • 返品や交換などアフターサービスが充実している

上記のポイントをおさえながら購入先を選ぶことで、詐欺などのリスクを避けられるでしょう。

鑑別鑑定書の確認

鑑別鑑定書とは、宝石の種類や特性を詳細に記載した文書です。

ピンクダイヤモンドなどの宝石を購入する際は、信頼性を確認するために鑑別鑑定書が重要な役割を果たします

鑑別鑑定書には、4Cなどのピンクダイヤモンドの品質や特性に関する情報が詳しく書かれています。

内容を確認することで、ピンクダイヤモンドの価値や、本物であることを確認することが可能です。

天然のものと人工のものを区別することにも役立ちます。

鑑別鑑定書をチェックする際は、次の信頼できる機関が発行したものか確認することも重要です。

  • GIA(米国宝石学会)
  • CGL(中央宝石研究所)
  • AGT(AGTジェムラボラトリー)

また、正規の鑑定書はあるものの、実際には偽物が販売されるといった可能性もあります。

特にオンラインで購入した場合は、購入後に自分で鑑別機関に持ち込んで真贋を確認するとよいでしょう。

色や内包物の確認

ピンクダイヤモンドは、色の濃さやカラーによって評価が大きく異なります。

また、天然のピンクダイヤモンドと人工のものでは内包物や色合いの特徴に違いがあります。

天然のピンクダイヤモンドは色合いや内包物に個体差があるのに対し、人工のものは均一な色合いで内包物が含まれていないことが特徴です。

ただ、実際に見ただけでは判断がむずかしい場合も多いため、鑑別鑑定書や「ARGYLE」などのカラーチャートを参考にして色合いを確認しましょう。

色の判断に自信がない場合は、購入店のスタッフや鑑定機関に相談することも有効です。

ジュエリーの場合はデザインの検討

ピンクダイヤモンドは独特な色合いをもつため、ジュエリーのデザインによって個性や魅力を最大限に引き出せます

たとえば、白いダイヤモンドやプラチナと組み合わせることで、ピンクダイヤモンドの色合いを引き立てることが可能です。

ピンクゴールドとの組み合わせは、温かく女性的な雰囲気を漂わせるでしょう。

また、使用するシーンや目的に合わせてデザインを選ぶことも大切でしょう。

ジュエリーのデザインは、シンプルなものから華やかなものまでさまざまです。

希少な宝石であるピンクダイヤモンドだからこそ、専門家やジュエリーデザイナーなどと相談しながら慎重にデザインを選びましょう。

ピンクダイヤモンドの取引相場

ピンクダイヤモンド ルース
ピンクダイヤモンド ルース

ピンクダイヤモンドは希少性が高く、高額で取引されることは上述してきましたが、実際にどれくらいの相場で売買されるのでしょう。

ここでは、ピンクダイヤモンドの取引相場について解説します

取引相場を把握しておくことで、購入時や売却時に妥当な価格か判断する材料にもなるでしょう。

ピンクダイヤモンドの価格は上昇傾向

標準的なグレードであるファンシーライトピンクダイヤモンドの価格は、およそ40年ほど前では1カラットあたり約1万ドルでした。

2014年には1カラットあたり22万ドルと推定され、過去数十年でピンクダイヤモンドの価格は急騰していることがわかります。

また、ピンクダイヤモンドは主な産出元であったアーガイル鉱山が2020年に閉山したことにより、さらに希少性が高まっています

たとえば、2021年には手ごろな価格のピンクダイヤモンドの需要が増加し、平均価格が15%上昇しました。

2022年には全体の平均価格が6.6%上昇し、特にインテンスピンクダイヤモンド(ファンシービビットに次ぐグレード)が8.1%の価格上昇を記録しています。

また、新型コロナウイルスの影響が薄れてきたこともあり、ダイヤモンド市場全体の需要も増加。

新しい産出地が発見されず、2024年以降もピンクダイヤモンドの取引価格はさらに上昇することが予測されています

投資対象としての魅力も高まり、さらに需要と価格が高まっていくでしょう。

購入や売却、投資を検討している方は、今後もピンクダイヤモンドの取引相場に注目しましょう。

2024年12月時点のピンクダイヤモンド相場

価格上昇を続けるピンクダイヤモンドですが、実際にどれくらいの価格で取引されているのか気になる方もいるでしょう。

ここでは、2024年12月時点のピンクダイヤモンドの取引相場について解説します

カラットやカット、クラリティごとに相場を紹介するので、手元のピンクダイヤモンドがどれくらいの価格になるのか参考にしてみてください。

0.2ct~0.24ctのピンクダイヤモンド

カットExcellentGoodFair
VVS1867,500円783,000円743,800円
VVS2839,900円758,000円720,100円
VS1760,300円686,200円651,900円
VS2660,500円596,100円566,300円
SI1569,600円514,100円488,400円
SI2422,400円381,200円362,200円
I1161,400円145,700円138,400円
参考:https://goldplaza.jp/diamond/diamond-rate/rate5(2024年12月6日時点)

0.300ct~0.399ctのピンクダイヤモンド

カットExcellentGoodFair
VVS11,260,400円1,137,500円1,080,700円
VVS21,170,400円1,056,300円1,003,500円
VS11,080,400円975,000円926,300円
VS2891,300円804,400円764,200円
SI1619,900円559,400円531,500円
SI2322,700円291,300円276,700円
I1105,500円95,200円90,500円
参考:https://goldplaza.jp/diamond/diamond-rate/rate5(2024年12月6日時点)

0.500ct~0.599ctピンクダイヤモンド

カットExcellentGoodFair
VVS11,800,600円1,625,100円1,543,800円
VVS21,710,600円1,543,800円1,466,600円
VS11,620,600円1,462,600円1,389,400円
VS21,530,500円1,381,300円1,312,200円
SI11,296,500円1,170,000円1,111,500円
SI21,033,100円932,400円885,800円
I1243,100円219,400円208,400円
参考:https://goldplaza.jp/diamond/diamond-rate/rate5(2024年12月6日時点)

ピンクダイヤモンドを使ったアイテム例

ピンクダイヤモンド希少価値は高まり、価格も高騰しています。

売却を考えている方にとっては、好ましいタイミングかもしれません。

ここでは、ピンクダイヤモンドを使った具体的なアイテム例について解説します

ルース

ダイヤモンド ルース
ダイヤモンド ルース

天然のピンクダイヤモンドルースは、市場に出回る数が限られているアイテムです。

色合いやカット、クラリティなどによって異なる魅力をもつルース。

カラットや加工の質、色味によって値段はさまざまですが、数百万~数千万円程度で販売されているものが大半です。

リング

ピンクダイヤモンド リング
ピンクダイヤモンド リング

「永遠の愛」「完全無欠の愛」といった宝石言葉をもつピンクダイヤモンドは、リングによく使われる宝石です。

特に婚約指輪やブライダルリングとして選ばれることが多く、ほかの宝石と組み合わせてデザインされているものもあります

多彩なデザインや素材のリングがあるので、自分の好みに合ったものを選んでみてください。

ネックレス

ピンクダイヤモンド ネックレス
ピンクダイヤモンド ネックレス

ピンクダイヤモンドはネックレスにも使われ、シンプルなデザインのものから華やかなものまでさまざまなスタイルがあります。

リングと同様、プレゼントや記念日の贈り物として人気があるアイテムです。

ブランドやデザイン、ピンクダイヤモンドの品質によって価格帯はさまざまですが、数千~数万円と比較的安価で購入できるものもあります。

まとめ

本記事では、ピンクダイヤモンドの希少性や価値、相場などについて解説しました。

主な産出地であったアーガイル鉱山が閉山したことから、さらに希少価値が高まったピンクダイヤモンド。

市場に出回る数も減少していくことが予測され、さらに価格は上がっていくといわれています

購入や売却を検討されている方は、今後の相場動向を注意深くチェックしましょう。

また、購入の際は信頼できる販売元を選んだり、鑑別鑑定書を確認したりして、思わぬ損を避けることが大切です。

ぜひ本記事を参考に、お気に入りのピンクダイヤモンドのアイテムを探してみてください。

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