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【バッグお手入れ】エナメル製品のお手入れ方法|バッグや靴の汚れやべたつきの落とし方を解説
エナメル素材のバッグや靴を使っている方は汚れの落とし方や保管方法について、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
今回はエナメル製品のお手入れ方法や汚れ・べたつきの落とし方などを解説します。お手持ちのエナメル製品を長く愛用していきたい方はぜひ参考にしてみてください。
エナメルの素材の特徴
エナメル素材とは樹脂を原料とするワニスと顔料を混ぜた「エナメル塗料」を皮革に塗って加工した素材のことです。
それでは、エナメル素材の長所と短所を詳しく見ていきましょう。
エナメルの素材の長所
エナメル素材の長所は、主に以下の3点が挙げられます。
- 高級感のある光沢
- 高い耐水性
- いろんなスタイルに合う
エナメル素材はなんといっても高級感のある光沢が魅力です。まるで鏡のように輝きを放つその光沢感はほかの素材に代えられません。
また、耐水性が高いのも長所のひとつです。エナメル素材は本革に比べ水に強く、シミや汚れが染み込みにくくなっています。そのため、本革よりも天候を気にせず気軽に持ち歩くことができます。
そして、エナメル素材はフォーマルな場面はもちろん、カジュアルスタイルなどさまざまなスタイルに合わせやすいことも長所のひとつです。
あまり使う場面がない方にとってフォーマル用として靴やバッグを用意するのはもったいないと感じるでしょう。しかし、エナメル素材であれば、デニムなど普段のスタイルに取り入れられるため使い回すことができます。
エナメルの素材の短所
エナメル素材の短所は主に以下の2点が挙げられます。
- 高温多湿に弱い
- 色移りしやすい
エナメル素材は湿気の多い場所や気温の高い場所に置いておくと、エナメルの表面が溶けてしまいベタつくことがあります。保管場所、保管方法には十分注意しましょう。
また、意外と色移りがしやすく、レシートや包装紙のプリントのインク、デニムの色が移ることもあります。
エナメル素材のアイテムを使った後はこまめにお手入れするのがおすすめです。
エナメル皮革に多いトラブル
ここでは、エナメル皮革でよくあるトラブルを3つ紹介します。
ベタつき
エナメル皮革で最も多いトラブルである「ベタつき」はバッグのハンドル部分や財布など、よく触る部分でよく見られます。
エナメル皮革がベタついてしまう原因はウレタン層(エナメル塗膜)が湿気や水分などにより加水分解されることです。
原産地のフランスは日本と比べて湿気が高くないため、日本でルイヴィトン製品を使用するとべたつきが起こりやすくなります。
以下のポイントに気をつけると、ベタつきの予防ができるでしょう。
- 風通しのいい場所で保管する
- 除湿剤を置いて保管する
- シリカゲル、紙、ティッシュなどを挟んで保管する
- 定期的に汚れを落とす
ひび割れ
ひび割れもエナメル皮革ではよくあるトラブルのひとつです。バッグのハンドル部分やパンプスの甲部分など丸みがある部分や折れ曲がりやすい部分でよく見られます。
ひび割れの原因は湿度の高い時期に水分を含んで膨張した皮革が乾燥した時期に水分が逃げ皮革が縮んでしまうことです。
この伸縮にウレタン層(エナメル塗膜)が耐えられず、ひび割れてしまうのです。また、よく折り曲げる部分にできたシワが原因になることもあります。
ひび割れは事前に保護したり、小さいうちにケアをするのが大切です。以下のポイントに注意しましょう。
- なるべく傷がつかないように使う
- きれいなうちにラックポリッシュで保護する
- 小さなひび割れはレザーマニキュアで補修する
くもり
エナメル皮革はつるつるとした光沢が魅力ですが、長く使っていると艶感がなくなってくもってしまうことがあります。
エナメル皮革がくもってしまう原因は皮脂やハンドクリームなどの油分による汚れ、防水スプレーが挙げられます。
くもらないように定期的に専用クリーナーで磨きブラッシングを行うことで光沢感を維持することができます。
エナメルバッグや靴のお手入れ方法
ここでは、エナメルバッグや靴のお手入れ方法を3ステップで紹介します。
ホコリや汚れを取る
まずは、エナメル素材のバッグや靴の表面についたホコリなどを柔らかい布で優しく拭き取ります
馬毛など柔らかいブラシを使うと隙間に入り込んだホコリもきれいに落とすことができます。このひと手間で、後の工程のクリーナーや専用クリームの効果が変わります。
柔らかい布は100円均一などで購入できますが、いらなくなったタオルやTシャツなどでも代用できます。
ザラつきのある生地だと傷がついてしまう恐れがあるため避け、皮脂汚れなどがつきやすいハンドル部分などを特に入念に拭き取ることが重要です。
クリーナーで表面を磨く
ホコリなどを取り除いた後はクリーナーを使って丁寧に磨きます。
クリーナーを柔らかい布に塗布して全体にムラなく馴染ませながら磨きましょう。先ほど同様、皮脂がつきやすい場所は特に念入りに磨くことがポイントです。
専用クリームでひび割れと汚れを予防
クリーナーで磨いた後はエナメル素材専用のクリームを塗りましょう。
クリームの種類にもよりますが、一般的なエナメル素材専用のクリームの場合、塗った後は生乾きの状態で柔らかい布を使ってしっかりと乾拭きします。
このクリームは汚れをつきにくくする効果とエナメル素材の特徴である光沢感を出す効果があります。ツヤツヤになるまで磨きましょう。
エナメルバッグや靴のお手入れ時のNG行為
ここでは、エナメルバッグや靴のお手入れ時に、絶対に避けたいNG行為を2つ紹介します。
ドライヤーを使ってベタつきを取る行為
エナメル皮革がベタついてしまう原因は湿気や水分などにより表面のエナメル素材が溶けてしまうことです。
そのため、ドライヤーを使うことは逆効果となりかえってベタつきが悪化する可能性もあります。同様に、近年設置されていることの多い浴室乾燥機も高温多湿になりやすいです。
乾かす際にドライヤーや浴室乾燥機を使うのは避けましょう。
防水スプレーを使ってお手入れする行為
急な雨の日にも対応できるよう、バッグや靴に防水スプレーを使う方は多いでしょう。
しかし、エナメル素材に防水スプレーを使うと表面に膜が張って白くくもってしまい、光沢感が失われてしまいます。
エナメル素材は元々耐水性が高い素材のため、防水スプレーは必要ありません。
鉛筆用の消しゴムを使う
文字を消す一般的な消しゴムを使うと、エナメル皮革に傷がついてしまうこともあります。消しゴムを使う場合は、エナメル専用の消しゴムを使用しましょう。
エナメルバッグや靴を長持ちさせるコツ
ここでは、エナメルバッグや靴を長持ちさせるコツを2つ紹介します。
保管場所に気をつける
エナメル素材はデリケートなため高温多湿な場所だとベタついたり、乾燥しすぎるとヒビ割れが発生したりします。保管場所は以下の4つのポイントに気をつけましょう。
- 保管前に余分な水分を取り除く
- 風通しの良い場所に保管する
- 防虫剤と一緒に保管しない
- 定期的に出して外気にさらす
まず、バッグや靴が雨で濡れた場合はきれいに拭き取り、乾いてから保管場所へ入れましょう。中に物を入れておくと色移りの可能性があるため、バッグの中は空にしておきます。
保管場所は高温多湿を避け、風通しの良い場所を選びましょう。エナメル素材は高温多湿に弱いため、保管場所はとても重要なポイントです。
保管する際に防虫剤と一緒にしないことも大切です。防虫剤と一緒にすると化学変化が起こり、ベタつきや変色の可能性があります。また、色移りの可能性があるため、他のバッグや靴に触れないようにすることも重要です。
長期間使う予定がない場合は定期的に取り出して外気にさらしましょう。保管場所の換気もなるべくこまめに行うのもおすすめです。
シューキーパーを使用する
シューキーパーはシューツリーと呼ばれることもありますが、簡単に言うと靴型です。
シューキーパーを使うメリットは以下の3点です。
- シワを伸ばし形を整える
- 効果的にケアできる
- 除湿・脱臭効果がある
シューキーパーの一番大きな役割は履きジワを伸ばし、甲周りの形を整えることです。シューツリーを使用しないと靴のシワが伸びずヒビ割れの原因にもなります。
また、クリームなどでケアを行う際にはシューキーパーを使用することでシワを伸ばしながらクリームをしっかり浸透させることができます。
シューキーパーには木製とプラスチック製がありますが、エナメル素材の靴には木製がおすすめです。
木製のシューキーパーは除湿・脱臭効果がありカビや虫食いを防ぐ効果もあるため、湿気に弱いエナメル素材の靴にぴったりです。
エナメル製品のトラブルが解消できない場合は?
ここでは、エナメル製品のベタつきやひび割れ、くもりといったようなトラブルが自分で解消できない場合におすすめの方法を2つ紹介します。
リペア専門店にリペアを依頼する
ヒビ割れや汚れがひどい場合はエナメル素材の修復を行っているリペア専門店に相談しましょう。
業者を選ぶ際は依頼前に店頭やホームページなどでエナメル素材の修復例の写真を確認するのがおすすめです。
自分の修復したいアイテムと比較しながら見ることでどんな仕上がりになるか予想しやすいでしょう。
買取店に売却するのも手段のひとつ
どうしても自分で解消できない場合はブランド品の買取店に売却するのも良いでしょう。
まだまだ使えると判断される場合や人気ブランドの場合、状態があまり良いとは言えないアイテムでも買取価格が高いケースもあります。
まずは無料の買取査定を依頼してみましょう。また、査定を依頼する際は複数の業者に依頼し買取価格を比較するのも大切です。もし買取を断られたとしても、諦めずに複数の業者に査定を依頼するのがおすすめです。
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