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【徹底解説】シャネルのロゴに隠された意味とは?歴史から紐解くブランドの魅力
シャネルのロゴを見たことがある方は少なくないはずです。
一方で、シャネルのロゴの種類(バリエーション)や歴史、隠された意味や想いまで知っている方は、そう多くないでしょう。
そこで本記事では、シャネルについてもっと詳しくなりたい、シャネルの世界観を知りたい方に向けて、シャネルのロゴの種類や歴史、意味などを詳しく紹介します。
本物と基準外品(パクリ品)との見分け方もわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
シャネルのロゴには3種類以上のバリエーションがある
シャネルのロゴには、紹介する3種類以上のバリエーションがあります。
- CHANELロゴマーク
- CCロゴマーク(ココマーク・ダブルシーマーク)
- カメリア
それぞれ、どのような特徴や由来があるのかについて紹介します。
CHANELロゴマークの特徴・由来


CHANELロゴマークとは、ブランド名であるシャネル(CHANEL)の文字が描かれたロゴマークです。シンプルながら洗練された印象を受けます。
CHANELロゴマークは、バッグや洋服などの製品自体にはもちろん、以下のようなものに用いられています。
- シャネルのWebサイト
- ショッパーバッグ
- 製品パッケージ
なお、CHANELロゴマークは、ただの「CHANEL」ではありません。
詳細は後述しますが、アルファベットの文字にはそれぞれ通常の書体(フォント)とは異なる特徴があります。
一般的な書体(フォント)と見比べることで、CHANELロゴに秘められた奥深さを知ることができるでしょう。
なお、CHANELロゴマークは書体(フォント)に独自の特徴があるものの、ブランド名をそのままロゴとしています。
後述するCCロゴマーク(ココマーク・ダブルシーマーク)と比べて、CHANELロゴマークの由来が議論されることはありません。
CCロゴマーク(ココマーク・ダブルシーマーク)の特徴・由来


CCロゴマークとは、アルファベットのCと、反転したCの2つのCを重ね合わせたシャネルのロゴマークです。
CCロゴマークは、1921年に、シャネル初の香水「No.5」で初めて用いられました。
CCロゴマークを含めて、以下のように呼ばれることもあります。
- CCロゴマーク(interlocking CC logo)
- ダブルCロゴマーク(double C logo)
- ココマーク
CCロゴマークは多くのシャネル製品に用いられており、シャネルを代表するロゴマークといっても過言ではありません。
2つのCが交差した特徴的なCCロゴマークですが、実は、いつ誰によってデザインされたのかといった由来は明らかとなっていません。
複数の書籍・メディアによると、CCロゴマークのデザインの由来は、以下3つの説がささやかれています。
- シャネルブランドの創設者である「ココ・シャネル」が、自身のイニシャルを重ね合わせたという説
- ココ・シャネルが香水の試作のため南フランスのワイナリーである「シャトー・ド・クレマ(Chateau de Cremat)」に訪れた際、そこに描かれたデザインにインスピレーションを受けたという説
- Cが書かれた2枚の紙が偶然に翻って1つのCが反転し、ココ・シャネルがそれを重ね合わせたところ、その形状がロゴマークとして映えると気に入ったという説
なお、3つ目の説はココ・シャネルに関する映画でも描写されました。
ちなみに、ココ・シャネルは創設者の愛称で、実は本名ではありません。本名のイニシャルは「GC」です。
なぜココ・シャネルと呼ばれるようになったのかなど、シャネルの歴史や人物像の詳細は後述しています。
カメリアの特徴・由来


シャネルのロゴマークのうち、カメリアとは、椿を意味するカメリアの花をモチーフにしたものです。
CHANELロゴマークやCCロゴマークと比較すると、特に立体的なデザインが特徴といえます。
カメリアがシャネルを象徴するロゴマークとして採用された理由やデザインの由来には、諸説あります。シャネルの公式ページで紹介されている内容をまとめると、次のとおりです。
- コロマンデル屏風に描かれた花であり、ココ・シャネル自身のエンブレム(象徴)である
- ココ・シャネルが、サラ・ベルナールが主演した舞台「椿姫」に深く感動した
- ココ・シャネルが、恋人の「ボーイ・カペル」からカメリアを贈られた
諸説ありますが、ココ・シャネルにとってカメリアが特別なものであることは確かといえるでしょう。
ちなみに、椿の花言葉には「控えめな優しさ」や「誇り」、「理想の愛」などがあります。
シャネルのカメリアは、ココ・シャネルの特別な恋愛感情が表現されたものかもしれません。
創設者「ココ・シャネル」の歴史や人物像


シャネルの創設者「ココ・シャネル」は、どのような生い立ちや考えを持った人物なのでしょうか。
ココ・シャネルの生涯・歴史や名言などから、ココ・シャネルの人物像を紐解きます。
「ココ・シャネルはシャネルを創業した人」にとどまらず、より深くシャネルを理解してみましょう。
ココ・シャネルの生涯・歴史
ココ・シャネルは、1883年8月19日に、フランスのソーミュールで生まれました。なお、本名はガブリエル・シャネルです。
ココ・シャネルは、12歳のとき、母親を亡くしてしまいます。母親は32歳という若さでした。
父親は存命していましたが、行商人であったこともあり、父親に引き取られることなく孤児院で過ごします。孤児院では裁縫を学ぶなどして過ごしていたそうです。
この頃の経験が、ココ・シャネルが後にファッションデザイナーとして活躍するきっかけとなったといえるでしょう。
孤児院を出た後は仕立て屋で働くほか、キャバレーで歌手としてステージに立っていました。「ココ」という愛称は、この頃、ココ・シャネルが歌っていた歌に由来するものです。
ココ・シャネルは、恋人であった男性(ボーイ・カペル)の援助を受け、1910年にフランスパリのカンボン通り21番地に帽子店「シャネル・モード」をオープンしました。
この帽子店「シャネル・モード」が、シャネルの最初の店舗であり、シャネルのはじまりでした。
帽子は有名なフランス人女優たちが着用するなど成功し、ココ・シャネルの名声を高めるきっかけとなります。
そして1912年には、ココ・シャネル自身初となるブティックをフランスのドーヴィルにオープンします。1915年にはビアリッツにクチュールハウスをオープンし、300人のスタッフを抱えるほど大きな成功をおさめました。
1918年には、現在もシャネル本店として残るフランスのカンボン通り31番地にブティックをオープンします。
翌年の1919年にはオートクチュールのファーストコレクションを発表し大きな注目を集め、その後も「シャネル N°5」(香水)やバッグ、ジュエリーなどを展開しました。
ココ・シャネルの名言
ココ・シャネルが発した名言は数多くありますが、その一部を紹介します。
- 「シンプルこそ、すべてのエレガンスの鍵。」(Simplicity is the keynote of all true elegance.)
- 「ファッションの上級者ほど引き算。シンプルなものを着こなすのが本当の上品さである」
- 「黒にはすべてがある。」
- 「(黒は)本質を際立たせる色」
- 「流行は移り変わるけれど、スタイルは永遠。」 (Fashion changes, but style endures.)
- 「時代遅れになるのが怖いなら、何も新しく始めるな。」(If you want to be original, be ready to be copied.)
- 「群衆の中にいるときは、誰もが同じに見える。だから、目立つようにしなければならない。」(In order to be irreplaceable one must always be different.)
- 「オリジナルであるためには、かけがえのない人間でなければならない。」(In order to be irreplaceable one must always be different.)
- 「香水をつけない女性に未来はない。」(A woman who doesn’t wear perfume has no future.)
シンプルへの追及、黒やオリジナルにかけるこだわり、批判を恐れず新しいことに挑戦する大切さなどについて、ココ・シャネルの姿勢が読み取れます。
新たな時代を開き、時代を超越するスタイル・ブランドを確立したココ・シャネルの名言は、どれも重みがあります。
ココ・シャネルの人物像
ココ・シャネルの人物像は、とても自由な人だったと言われています。シャネルのWebサイトでは、冒頭、「ガブリエル シャネルは、自分の思い通りに人生を歩みました。」と記されています。
自身に満ち溢れた態度、独自のファッション哲学を貫く姿勢などから、ココ・シャネルが強いカリスマ性を持っていたことは明らかです。
また、スキーや釣り、ゴルフ、乗馬に夢中になるなど、非常に多趣味な側面もあります。「本が親友だった」と自ら打ち明けるほか、本の重みで棚をゆがませるなど、大変な読書家でもありました。
ココ・シャネルは、コルセットからの解放やジャージー素材の導入など、天才的な手腕で当時の常識を破り、革命を引き起こしました。
黒は喪に服する色とされていた当時、シャネルは黒を「シックで洗練された色」と捉えて「リトル・ブラック・ドレス(LBD)」を提案しました。リトル・ブラック・ドレス(LBD)は、現在でも永遠の定番として愛され続けています。
ココ・シャネルは、時代に先駆けて革命を実現する、先見性や革新性のある人物だったといえるでしょう。
ちなみに、ココ・シャネルが人前で泣いたのは、恋人であったボーイ・カペルが自動車事故で亡くなったときだけと言われています。
シャネルのロゴに隠された意味や想い


ココ・シャネルが作り上げたシャネルのロゴには、さまざまな意味や想いが含まれています。なかでも、女性の自立に関する特別な意味や強い想いが込められているといえるでしょう。
ココ・シャネルの生い立ちを振り返ると、彼女は若くして母親をなくし、それから約7年間にわたって孤児院で過ごしてきました。
試練とも言える過去を持ちながら、彼女は20代で最初の店舗となる帽子店「シャネル・モード」をオープンし、ファッション業界に革新をもたらす存在となりました。
まさに、男性社会のなか、自分の力で自分の道を切り開いた、自立した女性の象徴です。
コルセットからの解放など、ファッションにおいても女性の社会進出を後押ししました。
そして現在のシャネルも、財団において以下のようなビジョンを掲げ、社会活動を実施しています。
FOR WOMEN AND GIRLS
引用:CHANEL財団
TO BE FREE TO SHAPE
THEIR OWN DESTINY
日本語では、「女性と少女たちが、自らの運命を自由に切り開いていけるように」といった意味合いです。
ココ・シャネルの生涯・歴史、名言、人物像、そして現在のシャネルの社会活動からみて、シャネルのロゴにはこうした女性の自立に関する特別なメッセージが隠されているといえるでしょう。
シャネルのロゴから基準内品と基準外品を見分けるポイント


シャネルのロゴから、基準内品と基準外品を見分けるポイントを紹介します。
- CCロゴマークのCの重なり方
- Cの形状
- Hの形状
- Aの形状
- Eの形状
市場には、シャネルの基準外品が流通していることも事実です。シャネルの基準内品だと認識して購入したものが、実際には基準外品だったという最悪な事態は避けなければなりません。
シャネル製品を購入する際には、ぜひ紹介する見分け方を実践して、基準外品を購入しないように注意してください。
ただし、ロゴだけで基準外品と基準内品を確実に見分けられるわけではありません。あくまでも参考としてください。
CCロゴマークではCの重なり方
CCロゴマーク(ココマーク・ダブルシーマーク)は、2つのCを重ね合わせたものです。
その重なり方には特徴があり、重なっている部分の上部について、右側のCが手前側、左側の反転したCが奥側になるのが基本です。
ただし、例外的に、ごく一部のヴィンテージ品は、基準内品であっても重なり方が逆の場合もあります。一部では「幻の逆ココ」などと呼ばれており、希少価値が高いものです。
Cの形状
シャネルのCは、通常の書体(フォント)とは異なり、以下の特徴があります。
- Cの先端が真横ではなく斜めである
- 楕円ではなく、真円形状である
Cの先端が真横になっていたり、Cが楕円のような形をしているときは、基準外品の可能性が高いため注意してください。
Hの形状
シャネルのHには、縦線の長さが横線の上部は短く、下部は長いといった特徴があります。
上部の縦線と下部の縦線を見比べて、上部の縦線が短いか確認してみてください。
Aの形状
シャネルのAには、上部の頂点が尖っておらず、平らであるといった特徴があります。
シャネル製品を見るときは、「CHANEL」の「A」について、上部の頂点が尖っていないかチェックしてみましょう。
Eの形状
シャネルのEは、3つの横線のうち、真ん中の横線がわずかに短い点が特徴です。
ただし、真ん中の横線が短ければ良いというわけではなく、基準内品のEより短すぎる基準外品がある点には注意してください。
可能であれば、基準内品の「E」と見比べてみましょう。
まとめ
3種類以上あるシャネルのロゴには、ブランド創設者であるココ・シャネル(本名はガブリエル・シャネル)の女性に関する特別な想いが込められています。
また、シャネルのカメリアについては、ココ・シャネルの恋人であった「ボーイ・カペル」から贈られたものであり、ココ・シャネルの恋愛模様も含まれているといえるでしょう。
本記事で紹介した内容が、シャネルの歴史を知り、シャネルというブランドの魅力を改めて認識するものとなれば幸いです。

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