【10月誕生石のトルマリンとは!】色の種類や特徴を解説

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トルマリンは、その多彩な色彩と独特の特性で知られる宝石です。「電気石」とも呼ばれるこの鉱物は、熱や圧力で電気を帯びる性質を持ち、古くから人々を魅了してきました。10月の誕生石としても親しまれるトルマリンは、赤、青、緑、黄色、ピンクなど、実に様々な色調を呈します。

本記事では、トルマリンの特徴や歴史、産地、色の種類、そしておすすめのジュエリーについて詳しく解説します。トルマリンの魅力的な世界をぜひ探訪してみてください。

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10月の誕生石「トルマリン」とは

様々な色のトルマリンの写真
様々な色のトルマリンの写真

トルマリンは、多彩な色彩を持つ宝石として知られる鉱物グループの総称です。その名称は、シンハラ語で「混合宝石」を意味する「トラマリニ」に由来するとされています。

和名では「電気石」と呼ばれ、これは熱や摩擦により電気を帯びる特性から名付けられました。トルマリンは約10種類の鉱物から構成され、その複雑な化学組成により、無色から黒色まで様々な色調を呈します。10月の誕生石としても知られ、宝飾品や装飾品として広く用いられています。

トルマリンの特徴

トルマリンの最大の特徴は、その豊富な色のバリエーションです。「トルマリンにはすべての色がある」と言われるほど、多様な色調を持ちます。

この多彩さは、トルマリンの複雑な化学組成に起因しています。トルマリンの化学構造式は、「XY9B3Si6O27」で表され、X位置にはCa、Na、K、Mnが、Y位置にはMg、Fe、Al、Cr、Mn、Ti、Liなどの元素が入ることで、様々な色が生み出されます。

硬度は7〜7.5、比重は3.03〜3.31と、種類によって若干の変動があります。また、トルマリンは圧電性や焦電性を持ち、熱や圧力を加えると電気を帯びる特性があります。

◆参考:トルマリンとは|鉱物データ・特徴・意味・効果・石言葉 – ヒカリカンパニー公式WEBショップ
◆参考:マルチカラートルマリンの通販サイト|天然石・パワーストーンの専門店

トルマリンの歴史

トルマリンの歴史は古く、古代から様々な文化で重宝されてきました。しかし、その多様な色彩ゆえに、長らく他の宝石と混同されることがありました。西洋でトルマリンが再認識されたのは15世紀頃で、オランダの商人によってスリランカから持ち込まれたとされています。

19世紀後半になると、ティファニーの宝石鑑定士ジョージ・F・クンツがトルマリン鉱床について記述し、鉱物学の発展とともに、トルマリンが正しく認識されるようになりました。中国では、最後の女帝「西太后」がトルマリン、特にピンクトルマリンを好んだことでも知られているそうです。

◆参考:トルマリン 10月 誕生石
◆参考:ピンクトルマリン |石の販売専門店【vec stone club】

トルマリンの産地

トルマリンの主要産地は世界各地に点在しています。最大の産出国はブラジルで、特にミナス・ジェライス州が有名です。アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ郡やメーン州も重要な産地として知られています。一方、アフリカではケニア、タンザニア、モザンビーク、マダガスカルなどが主要な産出地となっています。

これらの地域では、花崗岩質ペグマタイトの鉱脈からトルマリンが採掘されます。各産地によって特徴的な色や品質のトルマリンが産出されており、例えばブラジルのパライバ州では鮮やかなネオンブルーのパライバトルマリンが発見されて世界的に注目を集めました。

◆参考:マルチカラートルマリンの通販サイト|天然石・パワーストーンの専門店

トルマリンの色の種類を紹介

水色のトルマリンをあしらったリングの写真
水色のトルマリンをあしらったリングの写真

トルマリンは、その豊富な色彩から「すべての色を持つ宝石」と称されることがあります。赤、青、緑、黄色、ピンクなど、実に多様な色合いが存在し、それぞれに独自の魅力があります。このセクションでは、特に人気のあるトルマリンの色の種類について詳しく解説していきます。

パライバトルマリン

パライバトルマリンは、その鮮やかなネオンブルーで知られています。この色は、主に銅とマンガンが含まれることによって生まれます。

ブラジルのパライバ州で初めて発見されたこの宝石は、非常に希少であるため、価値も高く評価される傾向にあります。特にその発色は自然界で見られるものとは思えないほど美しく、多くの宝石愛好家を魅了しています。

近年では採掘量が減少しているため、その価値はさらに上昇していると言われています。パライバトルマリンは、他のトルマリンと比較してインクルージョン(内包物)が少ないことも特徴です。

◆参考:GSTV 宝石の科学―トルマリンの多彩な変種と最高価値の “パライバ・トルマリン”

インディゴライト・トルマリン

インディゴライトは、深い藍色を持つトルマリンの一種です。この宝石は青と緑が混ざった独特の色合いを持ち、その美しさから人気があります。

インディゴライトは非常に稀なため、特に色の濃いものは高価で取引されることが多いです。また、この色合いは光によって変化することもあり、見る角度によって異なる印象を与えます。そのため、宝石としての魅力が一層引き立ちます。

◆参考:【まとめ】知っておきたい宝石「インディコライトトルマリン」の基礎知識 – JEWELRY SQUARE MEDIA

ルベライト・トルマリン

ルベライトは赤からピンクにかけての美しい色合いを持つトルマリンです。この宝石はかつてルビーの代用品として扱われていたこともあり、その鮮やかな発色が特徴です。

特にマンガンを多く含むものほど赤みが強くなりますが、その分インクルージョンも増える傾向があります。透明度が高く、鮮やかな赤色を持つものは非常に希少であり、高い評価を受けています。

ピンクトルマリン

ピンクトルマリンは、その柔らかいピンク色が特徴です。この宝石は女性に人気があり、愛や友情を象徴する石とも言われています。ピンクトルマリンと似ているルベライトの違いは、その色調にあります。

ピンクトルマリンはより淡い色合いであり、柔らかな印象を与えます。一方で、ルベライトはより濃厚な赤みを持ち、深みがあります。そのため、それぞれ異なる用途や好みに応じて選ばれることが多いです。

◆参考:Bizoux(ビズー)公式|宝石図鑑 ルべライト ピンクトルマリン について – BIZOUX|ビズー公式

グリーントルマリン

グリーントルマリンは、その名の通り緑色を持つ宝石ですが、その色合いには幅広いバリエーションがあります。一般的には黄色や茶色が混じったものが多いですが、特にクロムを含むものは鮮やかな緑色を呈します。

このような深みのある緑色はエメラルドにも匹敵する美しさがあります。また、透明度や輝きも重視されるため、高品質なものほど評価が高くなります。

◆参考:宝石グリーントルマリン(Green Tourmaline)とは? | (株)ハナジマ 東京都

イエロートルマリン

イエロートルマリンは、比較的新しく発見された宝石です。1983年にザンビア共和国で初めて見つかり、その美しい黄色は「マンガン、チタン、鉄」などの絶妙なバランスによって生み出されます。含有成分のわずかな変化でも色合いが大きく変わるため、各石の個性が際立ちます。

◆参考:Hariqua-パワーストーンジュエリー-

カナリートルマリン

イエロートルマリンの中で、特に明るく鮮やかな黄色を持つものは「カナリートルマリンは」と呼ばれています。カナリートルマリンと一般的なイエロートルマリンとの違いは、その発色の鮮やかさと透明度です。カナリートルマリンはより高価で取引される傾向があります。

◆参考:黄色く輝く宝石、カナリートルマリン、その魅力とは? | カラッツ Gem Magazine

ブラックトルマリン

ブラックトルマリン(ショール)は、高含有量の鉄を含む黒色のトルマリンです。このタイプのトルマリンは地球上で最も一般的であり、全体の多くを占めています。また、その静電気を生じる特性から、疲労物質を中和するとされており、お風呂に入れて使用するケースもあります。

◆参考: お風呂に入れるトルマリン-疲労解消・冷えの改善・電磁波対策 – 【パワーストーン専門店】ハナレイ

バイカラートルマリン

バイカラートルマリンとは、一つの結晶内に二つ以上の異なる色彩を持つ宝石です。このユニークな特徴から、それぞれの個体が異なる魅力を持ちます。

特にグリーンとピンクという対照的な色合いが交じり合うものが有名で、このコントラストが一層美しさを引き立てています。また、このようなバイカラー効果によって、一つ一つがまさに運命的な出会いとなるでしょう。

◆参考:Bizoux(ビズー)公式|宝石図鑑 バイカラートルマリン について Bizoux(ビズー)公式|宝石図鑑 バイカラートルマリン について – BIZOUX|ビズー公式

ウォーターメロントルマリン

ウォーターメロントルマリンは、その名の通りスイカのような二層構造を持つ珍しいタイプです。外側が緑で内側がピンクという配色が特徴的で、このユニークさから非常に人気があります。この宝石もまた、一つ一つ異なる個性を持ち、多様性が楽しめる点でも魅力的です。

◆参考:ウォーターメロントルマリン 14.780ctルース

トルマリンキャッツアイ

トルマリンキャッツアイとは、特定の条件下で形成される光学効果によって「猫目」と呼ばれる現象を示すタイプです。この効果により、一筋の光線が現れ、独特な美しさを放ちます。

このようなキャッツアイ効果は非常に珍しく、高価な宝石として取引されることがあります。また、この効果によって他のトルマリンとは異なった存在感が楽しめます。

◆参考:トルマリンキャッツアイ 宝石 の事なら直輸入価格のルース屋さんジュエルクライム 本店 送料無料が多数!

トルマリンのおすすめジュエリー

トルマリンをあしらったリングの写真
トルマリンをあしらったリングの写真

トルマリンは、様々な色彩や輝きから、ジュエリーデザイナーたちにも愛され続けている宝石です。10月の誕生石としても知られるこの宝石は、様々なデザインや形状で楽しむことができます。

トルマリンジュエリーは、日常使いからフォーマルな場面まで幅広く活用でき、着用する人の個性を引き立てる効果があるでしょう。以下では、ジュエリーとしておすすめのピアスと一粒ネックレスについて詳しく紹介します。

ピアス

トルマリンのピアスは、その豊富な色彩バリエーションと上品な輝きで、多くの人々を魅了しています。特におすすめなのは、可憐なピンクトルマリンを使用したデザインです。ペアシェイプカットのピンクトルマリンが軽やかに揺れるピアスは、顔周りを華やかに演出してくれるでしょう。

また、18世紀の西洋やインドでは、トルマリンが「希望」や「広い心」をもたらすと信じられており、そこから身につける人の集中力や感受性を高めると言われることもあります。パステルカラーや明るい色味の装いとコーディネートすることで、より一層魅力的な印象を与えることができるでしょう。

◆参考:Tourmaline Meaning, Powers and History

一粒ネックレス

トルマリンの一粒ネックレスは、シンプルながらも存在感のあるジュエリーとして選ばれることがあります。特に、しずくモチーフのデザインがおすすめであり、トルマリンの美しい輝きを最大限に引き出しています。

また、ピンクゴールドとの組み合わせは、女性らしさを引き立てる効果があります。そして、カジュアルな日常着からフォーマルな装いまで、幅広いシーンで活用できる点も大きな特徴です。

まとめ

トルマリンは古代から現代に至るまで、その魅力が時代を超えて受け継がれてきました。世界各地で産出されるトルマリンは、産地によって特徴的な色や品質を持ち、それぞれに独自の魅力があります。

特に、パライバトルマリンやルベライト、インディゴライトなどの希少な種類は、コレクターの間で高い評価を受けています。また、日常的に楽しめるジュエリーとしても人気が高く、ピアスや一粒ネックレスなど、様々なデザインで楽しむことができます。

トルマリンは単なる装飾品以上の意味を持ち、着用する人の個性を引き立てる効果があるとされています。その多彩な色彩は、着用者の気分や装いに合わせて選ぶ楽しみも提供してくれるでしょう。

今後も、トルマリンは宝石界で重要な位置を占め続けると考えられます。その美しさと多様性は、私たちの生活に彩りと輝きを与え続けることでしょう。

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